「機内がカオスに…」高度1万メートルで激しい揺れ、7人負傷。乗客が現場の様子を投稿

    搭乗していた他の乗客も当時の様子を証言。皿やグラスだけでなく、接客中の客室乗務員まで天井に叩きつけられていたと話しました。

    3月1日、激しい乱気流に巻き込まれ7人の負傷者を出したルフトハンザ航空469便。その便に、俳優マシュー・マコノヒーと、妻でモデルのカミラ・アルヴェスが搭乗していたことがわかった。

    カミラは、「機内はカオスな状態だった」とインスタグラムにつづっている。

    現地時間で1日23時すぎ、テキサス州オースティン・バーグストロム国際空港を離陸した機体は、ドイツ・フランクフルト国際空港に向かって順調に飛行していた。

    CNNによれば、離陸から90分後、テネシー州上空3万7000フィート(高度約1万1000m)付近で、激しい乱気流に巻き込まれたという。

    その後、米東部時間21時10分、ヴァージニア州にあるワシントン・ダレス国際空港に緊急着陸した。

    (※註:ルフトハンザ航空469便は、アメリカからドイツに向かって西から東に飛ぶため、時差の関係で時間をさかのぼるような運航になる)

    カミラは、食べものやグラスなどの破片が散らばる機内の通路を撮影した動画とともに、次のようにコメントしている。

    「昨晩のフライトでは、4000フィート(約1200m)も急降下したと(パイロットに)言われた。7人の乗客が病院に運ばれたし、(乱気流の瞬間は)何もかもが機内を飛んでいた」

    「周囲の乗客のプライバシーの関係でこの動画しか見せられないけど、機内はカオスな状態だった。乱気流は絶えまなかった」

    マコノヒー夫妻にけがはなく、2日にドイツに向けて再出発したという。

    カミラ以外にも、複数の乗客が当時の様子を明かしている。

    妊娠5カ月の赤ちゃんがお腹にいるスーザン・ジマーマンさんは、CNNの取材に対し、ちょうど食事を食べ終えトイレに行こうとしていたタイミングだった答えた。

    機内には、悲鳴とグラスの割れる音が響き渡ったという。

    「食事の提供時、突然ウィンド・シア(局地的に風向きや風速が急変する現象)が発生し、飛行機の高度が上がりました」

    「その後、まるでジェットコースターが頂上から落下するように、5秒間落ちた。お皿やグラスが天井に叩きつけられ、床に置いていた財布は、右後ろに飛んでいきました」

    「もしかしたらこれから生まれてくるこの子に会えないかも…と思った」

    @troycpope @Dulles_Airport My wife was on that flight she sent this pic This is what the inside looked like food everywhere, people who didn't have the seat belts fastened got hurt mostly cause it came as surprise without seat belt sign on and lighting hit the plane badly went 1k ft down & up pilot said

    Twitter: @ModerMuna

    ルフトハンザ航空469便に乗っていた投稿者の妻が撮影した写真。通路には食べものなどが散乱している。

    また、別の乗客はNBCニュースの取材に、接客中だった客室乗務員まで天井に叩きつけられていたと証言している。

    ルフトハンザ航空はCNNに送った声明で、「晴天乱気流」が今回の事故の原因だと発表した。晴天乱気流は、目に見える気象現象や事前の兆候なしに発生する可能性があるという。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。  翻訳:髙島海人