15歳少年が5人を銃殺。両親「兆候や警告はなかった」

    ノースカロライナ州ローリーで起きた銃乱射事件で、5人が死亡、2人が負傷した。アメリカでは今年に入ってから少なくとも3万4964人が銃によって命を落としている。

    米ノースカロライナ州ローリーで10月13日夜、15歳の少年が銃を乱射し、5人が死亡、2人が負傷した。

    少年は市内の路上で2人を射殺したあと、近くの緑道に逃げ、そこでさらに3人を射殺した。犯行現場は全長3キロメートル以上にひろがっている。

    少年は警官に撃たれ、身柄を確保された。病院に搬送された当初は危篤状態だったが、地元テレビ局WRALによると回復に向かっているという。

    ローリー警察署長のエステラ・パターソン氏は記者会見で、「なぜこのような悲劇が起きたのか、答えが出ず心が重い」と述べた。

    当局の発表によると被害者は16歳から52歳までで、出勤途中の警官(29歳)もいた。59歳女性も病院で治療を受けているが、重体だという。同じく負傷した警官はすでに退院している。

    10月18日、少年の両親は声明を発表。「言葉では言い表せない苦悩と悲しみ」の中にいると述べた

    「息子は、ローリーのコミュニティに計り知れない苦痛を与えました。罪のない人々の命が失われ、私たちは悲しみに打ちひしがれています」

    「息子が犯行に及ぶ可能性を示す兆候や警告は、まったくありませんでした。私たち家族は、今後も当局に全面的に協力し、なぜ、どのようにしてこのようなことが起こったのかを理解してもらうため、できる限りのことをするつもりです」

    事件翌日、ホワイトハウスも声明を出し、ジョー・バイデン大統領と大統領夫人は「アメリカでまたも銃乱射事件が起き、愛する人を失ったローリーの家族と共に悲しんでいる」とした。

    アメリカ公衆衛生学会によると、アメリカでの銃による暴力は公衆衛生上の危機でもあるという。銃は高齢に満たない死の主な原因であり、年間3万8000人以上が死亡している。

    非営利団体Gun Violence Archiveのデータによると、10月14日までの時点で、今年に入ってから少なくとも3万4964人が銃によって命を落としている。

    この記事は英語から編集・翻訳しました。翻訳:髙橋李佳子


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