ローマ教皇の前に現れたのは…スパイダーマン!? 手作りマスクのプレゼントも

    スパイダーマン姿で教皇の前に登場したのは、マティア・ビラルディータさん(27)。彼は闘病中の子どもたちの希望の象徴になるため、ヒーロー姿での病院訪問を3年以上続けている。

    6月23日は、ローマ教皇にとって何気ない1日だった。ゲストにスーパーヒーローが登場したことを除いては。

    ちなみに、この写真はマーベル映画の撮影シーンではない(ローマ教皇にギャラを払えるほどの予算をディズニーが持っているとも思えない)。スパイダーマンに変装した男性が、ローマ教皇とあいさつを交わすシーンである。

    84歳のローマ教皇は、男性からスパイダーマンのマスクを受け取った。

    スパイダーマンに変装しているのは、マティア・ビラルディータさん(27)だ。

    ロイターによると、彼はスーパーヒーローに変装し、イタリアの病院で闘病中の子どもたちを訪問する活動を3年以上続けているという。

    ビラルディータさんはスパイダーマンの姿のままVIP席に座り、ローマ教皇の一般謁見を聞いていた。

    はたして、スパイダーマンのお気に入りの讃美歌とは…?

    スパイダーマンよ、恥ずかしがっている場合ではない。君はすでに、バチカンにボディスーツで現れているのだから。

    教皇と面会したのち、ビラルディータさんはひとりのカトリック教徒として、この経験は「とても幸せだった」とカトリック・ニュース・エージェンシーに語った

    また教皇からは「広場にいる子どもたちと、たくさん写真を撮りなさい」と言われたという。

    ビラルディータさんは昨年の12月、イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領から、日々の活動を讃えられ表彰された。

    ビラルディータさんによると、病院で闘病する子どもたちの希望の象徴になりたいと強く感じ、自身の子ども時代のヒーローに変装して活動するようになったという。

    地元メディアのインタビューに、ビラルディータさんはこう語っている。

    「病院にいると、世界を違ったレンズで見ることになり、人生のどんな小さなことでも感謝するようになります」

    「多くの人は自分の幸運さに気づいていません。だから私は、自分が何かをしなきゃと思いました。私にとってのミッションのようなものです」


    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟