乗客2人がマスク着用拒否、飛行機が引き返す事態に。米デルタ航空

    デルタ航空CEOのエド・バスティアン氏は7月22日のインタビューで、「マスク着用を拒否する乗客は、デルタ航空便の使用を禁止する」と話していた。マスクの着用拒否が原因で、すでに100人以上の乗客の搭乗を拒否したという。

    米デトロイト発アトランタ行きのデルタ航空便で7月23日、乗客2人がマスクの着用を拒否したことで、飛行機がゲートに引き返す事態が起きた。

    「2人の乗客が客室乗務員の指示に従わなかったため、ゲートに引き返した」と、デルタ航空の広報担当者はBuzzFeed Newsに語った。

    この便はその後、少し遅れて出発したという。マスク着用を拒否した2人の乗客は機内から降ろされたと、CNNは報じた。

    この事件が起きる前日の7月22日、デルタ航空のエド・バスティアンCEOは、ニュース番組のインタビューで「マスク着用を拒否する乗客は、デルタ航空便の使用を禁止する」と発表していた。

    「マスクを着用しなければ、デルタ航空便には搭乗できません」

    「搭乗してもマスクの着用を拒否するようであれば、今後もデルタ航空便の使用を認めません」

    バスティアン氏によると、マスクの着用拒否が原因で、すでに100人以上の乗客の搭乗を拒否したという。

    デルタ航空の広報担当者は、マスク着用を拒否した2人の乗客が、今後もデルタ航空便の使用を禁止されるのかについては、明らかにしていない。

    デルタ航空も他の航空会社と同様、新型コロナウイルスが流行している間は機内でもマスクを着用することを乗客に求めている。

    同社の方針は、マスクの着用が困難な健康状態の人には、「移動の再検討」か「搭乗前の健康診断」を強く勧めている。

    また同社は、健康状態を偽りマスク着用の免除を受けた乗客に対しては、旅行特典を停止すると警告した。

    同様の出来事は他にも起きている。7月27日には、客室乗務員から鼻まで覆うようにマスク着用を求められた乗客が、要求を拒否したために機内から降ろされた

    他の乗客がこの出来事を撮影した動画は、YouTubeで1万2000回以上再生されている。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟