人気ユーチューバー、チャンネルの宣伝のために恋人の死を捏造したことを認める。

    人気ユーチューバーのジェイソン・イーサーが、自身の恋人の死を捏造した疑いについて、ようやく口を開いた。

    カナダ・トロント在住の人気ユーチューバー、ジェイソン・イーサーが自身のチャンネルに投稿した動画が嘘だったことを認めた。

    問題となった動画は、ジェイソンの恋人であるアレクシア・マラーノさんが飲酒運転による交通事故で亡くなったという内容。

    ジェイソンは、540万人もの登録者を抱える「ImJayStation」というチャンネルで知られている。

    しかし、現地時間1月26日に釈明動画を投稿。彼女の死は嘘だったと認めた。チャンネル登録者数を増やすためだったという。

    さらに、アレクシアさんが「自分の人生を破滅させようと企てている」と述べた。アレクシアさんへの暴行の容疑で、ジェイソンに逮捕状が発行されたと主張している。

    しかしBuzzFeed Newsがトロント市警察に問い合わせたところ、ジェイソン氏の名前での逮捕状は出ていないとのことだった。

    ジェイソンが、彼女の死を捏造した動画を投稿したのは1月21日(現地時間)。この動画は投稿と同時に大きな波紋を呼び、再生回数は80万回に上った。現在、動画は削除されている。

    捏造動画内でジェイソンは、時折涙をみせ、動揺しているようにみえる。また、道路の脇に偽の献花台を設置し、友人を雇って追悼の様子をカメラにおさめさせた。アレクシアさんが計画していた共同チャンネル「ドリーム・チーム」についても語った。

    「彼女の夢は、登録者が100万人になることだった。その夢はもう少しで叶うはずだったんだ」

    しかし、アレクシアさんの死に疑いを持つ別のユーチューバーも多くいた。「SomeOrdinaryGamers」というチャンネルでは、投稿者が実際にトロント市警察に電話をかける様子を撮影し、投稿した。警察官と思われる人物の説明によると、アレクシア・マラーノという名前で事故死した人はいないとのことだった。

    後日、ジェイソンは彼女の死についての動画は削除したが、日本でいうコックリさんのようなボードゲームで彼女の霊を呼びだすなどの趣旨の動画を投稿し、嘘をつき続けた。

    アレクシアさんの死を捏造した動機について、彼は騒動後に投稿した釈明動画で以下のように語っている。

    「アレクシアの死をでっち上げて、その後みんなに感謝したり説明したりする動画を載せようと思いついた。ただ注目を集めるためだった」

    しかし、自分だけが責められるのはおかしいと反論し、アレクシアさんも「この案に賛成していた」と主張した。

    さらにアレクシアさんの両親から、釈明動画を掲載しなければ地元の新聞社に真実を話す、と脅されていたと語った。アレクシアさんとは連絡が取れない状態だという。

    「僕は彼女を愛していた。彼女がYouTubeで有名になれるように手助けしたけれど、急に別れを告げられ、今彼女は僕の人生を破滅させようとしている」と自身のチャンネルにコメントを残した。

    BuzzFeed Newsは、ジェイソンとアレクシアさんの両方にコメントを求めたが、両者からの返答はない。

    人気ユーチューバーであったジェイソンの告白に、人々はショックを受けている。


    ImJayStation is without a doubt the worst, most disrespectful channel I've ever seen on YouTube. Wanker capitalized off the deaths off Mac Miller, XXXTentacion and even faked his own girlfriends death. And monetized the absolute fuck out of all of them. https://t.co/3uc2DWJXNY

    「『ImJayStation』は、間違いなく私がみたYouTube史上、最も最悪で失礼なチャンネルだ。マック・ミラーやXXXテンタシオンの死を利用したり、今度は自身の彼女の死を捏造した最低野郎だ。自分の利益のために人を利用するそんなやつなんだ」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:オリファント・ジャズミン