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「お腹に脂肪くらい、みんなある」自然体のお腹を晒したあるダンス動画が話題!

加工してからソーシャルメディアに投稿する。そのことに慣れているからこそ、ありのままの自分の体を共有することに「自由」を感じた、とあるインフルエンサーは語る。

短編動画アプリTikTokで、5人のインフルエンサーのデュエット動画が話題を呼んでいる。

動画内で女性たちはズボンを下ろし、音楽に合わせ踊りながら自然体のお腹を晒している。

@see.en.nuh

@xobrooklynne this is no doubt better than any other tik tok chain created

♬ Side to Captain Hook - sound.remixes

このダンス動画を最初に考えたのは、TikTokユーザーの@lizzykhangさん。

そのあと、5人のインフルエンサーによって繋げられたボディポジティブなこの動画は、「今までで一番最高なコラボ」と話題を呼んでいる。

カロライナ・ガーディアンさん(27)は、@lizzykhangさんの動画を真似し、デュエット動画を投稿した最初のインフルエンサーだった。

彼女はTikTokで、25万人以上のフォロワーを抱える。

ある日、学校から帰宅したカロライナさんはTikTokで他のユーザーが投稿した動画を見ていた。

ふと、@lizzykhangさんが投稿したダンス動画が目に留まったという。

「すごく綺麗な子が、少しだけ出ているお腹を出しながら、ありのままの自分の体を楽しんでいるようにみえました。幸せそうでした」とカロライナさんはふり返る。

カロライナさんが投稿したデュエット動画。左の女性がカロライナさん、右の女性はこのダンスを最初に考えた@lizzykhangさん。

デュエット動画の撮影と投稿にかかった時間は20分ほどだった、とカロライナさんは語る。

投稿後はすぐに、たくさんのコメントで溢れかえったそう。

「あなたは、私と同じ体型をしている。私もありのままの自分の体を認めてあげたい」という内容が多く、大半のコメントは女性からだった。

若い女性たちは、ソーシャルメディアで自身の体型を「管理」するよう求められている、とカロライナさんは感じる。

特に、脂肪がつきやすいお腹周りになると、要求は厳しくなる。

「お腹に脂肪くらい、みんなあると思う。特にコロナで家にいる時間が増えた今はね」

「普通サイズの服を着ることや、お腹に脂肪があることが不健康だとは思わない。それは『普通なことだ』とみんなにもっと認識してほしい」とカロライナさんは訴える。

「これまでの人生で、今のサイズが一番大きい。けど、こんなに健康だったことはない」と彼女は続けた。

投稿からしばらく経っても、カロライナさんのデュエット動画は多くの人の目に留まり、たくさんの若者がこの動画を真似した。

カナダのブリティッシュコロンビア州に住むブルックリン・ウェッブさん(16)も、このデュエット動画に参加した。

「動画に出ていた女性は皆、とても幸せそうでポジティブだった。なにより、ありのままの自分の姿に満足しているようにみえました」と彼女は語る。

ブルックリンさんは、TikTokで640万人、インスタグラムで約20万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーで、SNSの動きや情報に敏感だ。

「今、ある変化がTikTokに起こっている」と彼女は分析する。

「TikTokは動画を投稿するプラットホームなので、フォトショップや加工があまり出来ません」

「もちろんTikTokユーザーも、一番よくみえる自分を投稿しているとは思いますが、インスタグラムに投稿されている写真の方が、もっと加工が施されているなと感じます」と彼女は語る。

加工してからソーシャルメディアに投稿する。そのことに慣れているからこそ、ありのままの自分の体を共有することに「自由」を感じた、とブルックリンさんは続けた。

TikTokで600万人以上のフォロワーがいるシェンナ・ゴメス(16)さんは、デュエット動画に参加した最後のインフルエンサーだった。

シェンナさんもまた、インスタグラムに対してブルックリンさんと同じ気持ちを抱いている、とBuzzFeed Newsに語った。

「写真のためにポーズをしたり、インスタグラムを使うのも大好きです。だけど、インスタグラムでは写真を加工できてしまいます。体、顔、メイク、なんでも」

「そのことを考えると、TikTokは少しだけリアル。加工する代わりに、本当の自分の姿を見せられると思います」とシェンナさんは続けた。

撮影自体は簡単だった、と今回のデュエット動画に参加したインフルエンサーたちは語る。

自分たちが撮影した15秒の動画がきっかけで「ありのままの自分の体を受け入られるようになった」という人からの声がなによりも嬉しかった、と続けた。

ガーディアンさんは、自身のソーシャルメディアに寄せられたメッセージについてこう語る。

「メディアで取り上げられる体型に近づきたくて摂食障害になった、というメッセージが山ほど届きました」

「不健康なやり方だって分かってはいるけど、それでも理想の体型に近づきたい、と」

そのようなメッセージには「自分がどんな風に見えても構わない」と思えるように学ばなければ、と訴えているそう。

「『動画を投稿してくれてありがとう。お腹に脂肪がついていても、ローライズのズボンを履いてもいいと思えるようになった』というコメントがたくさん届きました。皆さんのサポートは素晴らしいです」とガーディアンさんは続けた。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン