『カーダシアン家のお騒がせライフ』で知られるアメリカのセレブ一家、カーダシアン/ジェンナ一家の1人で、モデルとして活躍するカイリー・ジェンナー。
カイリーはインスタグラムの投稿をきっかけに、「環境への配慮が足りない」と批判を浴びている。
カイリーと、内縁の夫でラッパーとしても活躍するトラビス・スコットはそれぞれプライベートジェットを所有している。
物議を醸した投稿には、2人のプライベートジェット2機が写っており、「私の飛行機とあなたの飛行機、どっちに乗る?」と書かれている。
カイリーは、5月にもYouTubeでプライベートジェットに乗る様子が収められており、ジェット機の排出する二酸化炭素が地球環境に与える影響がネット上で注目を集めていた。
そんな中、セレブの飛行履歴を追っているTwitterのアカウントで、カイリーのジェット機がたった3分という非常に短い間だけ飛行していることが判明。
カイリーがそのとき飛行機に乗っていたかどうかは確認されていないが、7月初めの記録によれば、カイリーのジェット機はカリフォルニア州カマリロから同州バンナイズまで飛んでいたようだ。
さらにカイリーのジェット機が使用される際、1回15分未満の飛行が常態化していることも明らかになった。
この件に関して、ツイッターではカイリーを「クライメート・クリミナル(気候変動問題を悪化させる人や団体などの呼称)」と呼ぶなど、多くの批判コメントが寄せられている。
インスタグラムの投稿に対しては、多くの人が環境を守るために節制しているにもかかわらず、なぜ有名人は派手な生活を送れるのかと問う人もいた。
「カイリー・ジェンナーが、何色のプライベートジェットに乗るか選んでいるとき、私はなぜ紙製のストローでアイスコーヒーを飲まなければならないの? 説明して?」
「労働者階級の人々は、気候変動と戦うために自分たちの習慣を変えるよういつも言われているのに、お金のある人々は常に地球を汚すことを考えてるんだね」
「有名人って現実とかけ離れてるよね。あれで炎上するってどうして思わないんだろう。私たちの地球は死につつある。気候変動は現実的な問題ですよ」
実際、プライベートジェットはたった1時間で、約2トンもの二酸化炭素を排出することが分かっている。
ヨーロッパのNGO団体 Transport & Environment の2021年5月の報告によれば、プライベートジェットは民間航空機の5〜14倍の地球汚染になるという。
カイリーは、約95億円のプライベートジェットを新型コロナウイルスが蔓延する直前に購入している。スイートルームや巨大なクローゼットも搭載しているそう。
多くの一般人が世界的な価格高騰で生活に苦しむ中、豪華なプライベートジェットに頻繁に乗っていると判明したタイミングがさらによくなかったという声も見られた。
「世界の大半が生活に苦しんでいるという昨今なのに、プライベートジェットを自慢する絶好の機会だと考えるのは、カーダシアン/ジェンナー家の感覚がいかにずれているかをよく表している」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人