コルセットで「息ができなくてもいい」。「痩せる=善」と受け取れる人気番組の描写に、視聴者から懸念の声

    リアリティ番組『カーダシアン家のセレブな日常』のシーズン2。キムやクロエなど出演者の発言が、あまりにも体形や体重に関することに集中しており、「不健康なメッセージを伝えかねない」と批判があがっている。

    モデルやブランド経営など幅広く活躍するアメリカのスター、カーダシアン&ジェンナー姉妹。

    一家のインスタグラムの総フォロワー数は10億人を超え、メディアでは「最も影響力を持つ家族」とも言われている。

    そんな一家に密着したリアリティ番組『カーダシアン家のセレブな日常』は、世界中のファンの心を掴んでいる人気番組。

    しかし今、番組の視聴をやめる「ボイコット運動」が視聴者の間で起こっている。番組内で度々放送される「痩せている=良いこと」という描写が、問題視されているのだ。

    物議を醸したのは、シーズン2第9話のシーン。ファッションイベントのために試着をするクロエが、コルセットを締め付けるスタイリストに「息ができないけど、それでいいの」と伝えた。

    第2話でも、三女クロエが「痩せすぎていることを喜ぶ」会話が放送され、批判された。

    その後、褒め言葉として「あなたはすごく痩せている」と言い合うシーンもあった。

    未成年の視聴者も多いなか、「不健康なメッセージを伝えかねない」という懸念が、視聴者から上がっている。

    これまでクロエは、自身の体形に関するコンプレックスを包み隠さず、表立って語ってきた。

    一家の影響力が大きくなるにつれ、クロエは「減量」でビジネスを始めるようになる。参加者のダイエットを手伝うリアリティ番組の司会者を務め、減量に関する自己啓発本を出版した。

    2021年、無加工の水着写真をインスタグラムに誤投稿してしまい、SNS上で話題になったときには、「非現実的な美の基準」について、自身の思いをつづっている。

    一家が若い世代に与える影響力を考慮し、番組内での発言には注意してほしい、と願うファンが多かった。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン

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