トリ・モナコさんとバークレー・ケイドさんは先日婚約したばかり。インターネットで知り合い、1年前に交際を始めるとすぐ、お互いに特別なものを感じた。
テキサス州ニューブローンフェルズ出身のモナコさんは現在、テキサス大学オースティン校4年生。ケイドさんと出会ってすぐに、2人で一緒にいる未来を思い描いたという。
「私たちにとって、それぞれ初めての同性の交際相手でした。なので、お互いすぐに心を通わせることができたことと、それまで求めていた幸せに出会えたことに、すごく感動しました」
4か月前、ケイドさんはモナコさんの親友に同行してもらい、モナコさんに贈る指輪を見に行ってみた。そして理想の指輪を見つけた。
テキサスの空軍基地に配属されているケイドさんは、母親のクリスティさんとも相談し、どうやってプロポーズしようかと考えた。
そして、2月にモナコさんと2人でワシントン州にいる自分の家族を訪ねるときがちょうどいい機会だと考える。定番のパーティーゲーム「ピクショナリー」（一人が与えられたお題を絵で描き、周囲は絵からお題を当てる）の中でケイドさんが絵を描いてプロポーズする、という計画だ。
するとその後、クリスティさんのもとへ娘のパートナーのモナコさんから電話が入る。ケイドさんに渡す指輪を買い、今度の訪問のときにプロポーズしたいと思っている、と打ち明けられた。驚くことに、2人は同じタイミングでプロポーズする計画をそれぞれ進めていたのだ。
クリスティさんはすぐに気を取り直し、それはすてきな計画ね、とモナコさんに伝えた。
モナコさんはこう振り返る。「お母さんのクリスティさんが、『その日はみんなでゲームをしようかと思ってるから、その時にプロポーズしたらどうかしら。そうすれば、疑わしく思わないだろうし』と言ったんです。私も『いいですね。ジェスチャーゲームでやろうかな』と言うと、お母さんが『ピクショナリーなんてどう？』って！」
そう、クリスティさんは娘とお相手のモナコさんがそれぞれプロポーズするつもりなのを知り、同じ場面で同じようにお互いがプロポーズできるよう計らったのだ。
モナコさんによると、クリスティさんは当日の段取りを考えながら「眠れない日々を過ごした」という。
クリスティさんはモナコさんにこう語った。「レズビアンカップルが同じ日に、同じ場所で、同じ方法で同時に相手にそれぞれプロポーズするなんて、そうあることじゃないでしょう？ とにかく無事うまくやらなきゃ、と思って」
そして当日。モナコさんとケイドさんはそれぞれプロポーズするつもりでその瞬間を待った。お互い、自分にも大きなサプライズが待っているとは知らずに…。それはこのうえなく特別な瞬間だった。
Double proposal playing Pictionary 😭 so amazing & I’m so happy for you 2💖 this was so perfect 😭😍 @BerkleyCade… https://t.co/9Ipqe6nHqc
その瞬間をとらえた動画は、またたく間にTwitterで拡散された。
モナコさんは驚きで完全にあっけにとられていた、という。今回の帰省中にケイドさんがプロポーズしてくるかもしれないという気はしていたが、2、3日の差でも自分から先にしたかったのだそう。
モナコさんは言う。
「彼女が絵を描き始めると、手が震えていて、描くのにやけに時間がかかっていたんです。『私が今からプロポーズするってわかってるんだ』と思い、心臓がどきどきしてきました。私は向こうもプロポーズしようとしているなんて思いもしませんから。で、私がひざまずいて指輪を差し出すと、彼女はびっくりして言葉を失っていて。そこで私が決めの台詞を言って彼女がイエスと答える流れかと思ったら、向こうも指輪を出してきたんです。2つが同時に起きて、私は笑ってしまったのと同時にうれしくて涙が出てきて、こんなに最高にすてきなことが自分に起きてるなんて、信じられない気持ちでした」
たしかに、最高にすてきな瞬間だった。
ソーシャルメディアを通じてこれだけ大勢の人が2人のプロポーズを祝福してくれたのはすばらしいこと、とモナコさんは言う。
「私たちはお互い、こんな関係に恵まれて本当にありがたいなと謙虚な気持ちでいます。たくさんの人が私たちを応援してくれて、私たちが愛情にあふれたいい関係を築けていることにインスピレーションや喜びを感じてくれているのは、すばらしいことです」