「崩壊寸前」のヴェネツィア、史上二番目に大きな洪水の被害を写真で

    「水の都」の85%以上が浸水した今回の洪水は気候変動によるものだと、市長は述べた。

    ここ数十年で最悪の高潮により、ベネツィアの85%以上が浸水し、イタリアの歴史的な水の都と市内のモニュメントが壊滅的な被害を受けている。

    ルイージ・ブルニャーロ市長は14日、「ベネツィアは崩壊寸前です」とツイートした。

    「サンマルコ寺院は街、島全域と同様に深刻な被害を受けています」

    史上2番目に大きな今回の洪水は、気候変動が原因だと市長は非難した。また非常事態宣言を出し、「現状を打開するためには、みなさんの助けが必要です。私たちの人間性が問われています」と語った。

    洪水は、強風が高潮を引き起こし、海水を街まで運ぶことで発生し、少なくとも1人の死者を出した。ペッレストリーナ島に住む高齢男性が、油圧ポンプを修理しようとして感電死した。

    洪水により学校、劇場、音楽学校は閉鎖し、サンマルコ寺院の地下が浸水した。街の重要な交通手段であるモーターボートや渡し船も水没した。

    ベネツィアは浅い干潟の島々に築かれた街で、ゆっくりと沈みつつある。気候変動の影響で水位が上がり、状況は悪化している。今週発生した洪水は、1966年の突然発生した洪水以降最大の水位を記録した。

    ベネツィアの総大司教モンシニョール・フランチェスコ・モラーリア氏は「昨日の午後 (火曜日)、サンマルコ広場で起きたようなことはこれまで見たことがありません」とCNNに語った。

    「自分がビーチにいると錯覚するような波でした」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。