ホオジロザメと一緒に泳いだダイバーたちが撮った貴重な映像

ハワイの土地天然資源局は腐敗していたクジラの死骸を海岸から離れたところに持っていこうとしたが、人が死骸の上に乗り、歯を取っていたと報告した。

「驚くほどお腹が大きかった」とラムジー氏はHonolulu Star Advertiserに語った。

ラムジー氏はディープ・ブルーを「巨大だが、美しく、優しい」と表現した。

「マッコウクジラの死骸に向かって泳いでいき、そこからゆっくりと私の方に向かってくるのを、静かに待っていた。すぐ近くを泳いでいったので、手を優しく出してみた。大きなお腹が通り抜けられるように、ちゃんとスペースを保ちながら」と、ラムジー氏は自身の体験について記した。

「サメに触れることを批判する人がいることはわかっているけれど、彼らは、時にはサメの方から接触を求めてくることを知らない。ディープ・ブルーは、彼女の隣にいた二頭のイルカと揃って泳ぎながらOne Ocean Divingのボートに向かっていき、ボートの底で大きなお腹を掻いていたよ」

ラムジー氏は、ディープ・ブルーは「優しくておっとりしている」が、ダイバー未経験の人はこのような状況は避けるべきだと注意も付け足した。

「夢のような出来事だった」と、バーンズ氏は記した。「ホオジロザメと泳ぐなんて、一部の人には悪夢のように感じられるかもしれないが、ディープ・ブルーの優雅で美しい姿を映し出したこの動画を見れば、メディアによって植えつけられたサメの悪者感と恐怖をきっと覆してくれるだろう」

「恐ろしいのはサメではなく、人間の方だ」とラムジー氏は主張する。「毎年何万頭ものサメがフカヒレスープや漁業のために殺されているのだから」

海洋生物を保護するために非営利組織を始めた海洋生物学者のマイケル・ドマイヤー氏は、ホオジロザメと一緒に泳ぐことは非倫理的だと述べた。

「この動画を見て、ラムジー氏の発言と行動が一致しているか確かめて欲しい」と、ドマイヤー氏はInstagram上に記した。「ホオジロザメとのセルフィーを投稿するのは本当に間違ったメッセージだ。今回はサメの機嫌が良くてラッキーだったが、ホオジロザメは非常に危険なサメだ。決して一緒に海に入るべきではない」

ドマイヤー氏はまた、このサメをディープ・ブルーとする識別にも疑問を呈している。

「このサメは、私たちに最初に報告してくれたダイバーによって『ハオレ・ガール』と名付けられた。ディープ・ブルーではない」とドマイヤー氏は述べた。