リゼット・オカンポさんは、ラテン系の人々に投票を促すNPOで政務局長として働いている。
他の多くの会社と同様、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務となっている。勤務中はビデオ会議も開かれるのだが、ハプニングはそこから始まった。
オカンポさんは有権者との仕事の一環として、定期的に開催されるコミュニティのリーダーたちとの交流会に参加している。最近はビデオ通話を利用して、「バーチャル・ハッピーアワー」という形で開かれていた。
ある夜、「バーチャル・ハッピーアワー」に参加したオカンポさんは、場を盛り上げようとおもしろいフィルターをいくつかダウンロードした。フィルターを使ったのはいいが、彼女はそれをオフにするのを忘れていた。
「月曜の朝、ミーティングがあったんです。私は普段カメラをオンにするので、いつも通りそうしたら、ジャガイモになった自分の姿が写りました」とオカンポさんはBuzzFeedに語った。
「よりによって、なぜジャガイモ?」
「なんでジャガイモになっているのかわからなくて、とにかく混乱しました」
ハッピーアワーのためにダウロードしたものだ、とすぐに気付いたが、あろうことかフィルターを元に戻す方法がわからなかったオカンポさん。会議に参加していた同僚たちは笑っていたという。
「先進的な組織として、私たちは正義と全ての人の機会のために闘ってきました。ここ3年半は、なかなか大変だったんです」
「もう諦めて、その後の通話中はずっとジャガイモのままでいました」
会議に参加していた部下がこの「ジャガイモ事件」についてツイートすると、93万件を超えるいいねが集まった。
オカンポさんはツイートが拡散していることを、投稿者であるラケーレさんからの連絡で知った。
「起きてますか?すごくおもしろいことが起きたのですが、私と同じように笑ってくれることを願っています。というのも、少し怖いから。ジャガイモになったあなたの写真をツイートして、それが拡散されているんです」と、ラケーレさんは上司にメッセージを送った。
オカンポさんは怒るどころか、笑ったそうだ。その間にもツイートは拡散され、ジャガイモになったオカンポさんの姿をミーム(ネタ)として使う人も現れた。
有名人のアカウントをつけて、オカンポさん本人もツイッターで反応した。
新型コロナウイルスで騒がしい時期に、人々の気持ちを明るくすることができて嬉しい、とオカンポさんは語る。
「人々が真剣に安全性を考えて、外出自粛を徹底して欲しいです」
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子