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おでこにしっぽ! 個性的な子犬に里親の応募が殺到

おでこのしっぽは何も問題なさそう──ワンコのかわいさがパワーアップする以外は。

アメリカ・ミズーリ州の個性的な子犬の写真が、ネット民のハートをとりこにしました。

というのも、この子の小さなおでこから、ちっちゃなかわいいしっぽがぴょこんと飛び出ているから。

この子の名前は、ナーワル(1本のツノのような牙を持つクジラ「イッカク」を意味する英単語)。愛すべき特徴を持った、最近保護されたばかりの子犬です。

ナーワルは、米ミズーリ州ジャクソンにある犬の保護施設マックス・ミッションの創設者ロシェル・ステファンさんに世話をしてもらっています。

ステファンさんは、口蓋裂だったり、心に傷を負っていたりなど、特別なケアを必要とする犬を専門に扱っています。

「この施設の専門は特別なんです。私たちがいなければ死んでしまう子たちを引き取っています」とステファンさんはBuzzFeed Newsに語りました。

とはいえ、ステファンさんもこれまで、ナーワルのような犬を見たことがありませんでした。

彼女がナーワルのことを知ったのは、2匹の捨て犬がいるとフェイスブックに投稿されたから。投稿を見た友達が、ステフェンさんの出番だと確信して彼女を投稿にタグ付けしたのでした。

「私は『もちろん』って言いました。うちが引き取るようなタイプの子だなと思ったんです」とステファンさん。

「余分な何かが付いている犬はこれまでも何度か見てきましたが、こういうのは初めてです」

ステファンさんは当初、このしっぽがフリフリ動くものであれば、犬には「ワイパー」と名付けようと思っていましたが、動かないものでした。でもたまたま、ステファンさんのお気に入りの動物はイッカク(英語で「ナーワル」)でした。

「友達の1人がテキストメッセージを送ってきてこう言ったんです。『ナーワルって名前にすれば?』。私も、完璧だわ、運命だって思いました」

獣医にナーワルを診てもらったところ、おでこのしっぽには骨がないことが分かりました。また、しっぽが何か問題になっている様子もなさそうでした。

余分なしっぽ(ステファンさんによると、メインのしっぽの3分の1ほどのサイズ)があっても、ナーワルは無邪気で健康的なわんこです。

「しっぽのおかげで、ナーワルは超スペシャルな存在なんです」とステファンさんは話します。

「しっぽはここにあるべきじゃないとは、ナーワルには分かりません」

「特別な世話が必要な犬の面倒を見てきたこの数年で、私たちはこう気づいたんです。そこにあるべきじゃないって言わなければ、この子たちはそういうものだって受け入れます」

ステファンさんは、ナーワルの写真や動画を保護施設のフェイスブック・ページに投稿しており、みんなすっかりナーワルに夢中です。

「ナーワルの里親になりたいという人が、今の時点で1万7000人くらいが順番待ちになっていると思います」

小さなナーワルは、ツイッターやアメリカの掲示板redditを席巻していますが、これはステファンさんにとってうれしい話です。というのも、特別な世話が必要な保護犬が注目されているということですから。

「特別な世話が必要な犬の保護を始めて7年半になりますが、これまでこんなことはまったく、絶対にありませんでした。正直言って、まるで宝くじに当たったみたいです」

「これまでで一番嬉しいことかも」


ナーワルには、大きなお友達もできました!

ステファンさんは、しっぽが問題を起こさないかを確認するために、少なくともあと2カ月は自分がナーワルの面倒を見るつもりだと言います。その後、ナーワルが永住するお家となるラッキーな里親を見つける予定です。

「ナーワルはめちゃくちゃ無邪気な子です。昨晩は私と一緒にベッドで寝たけど、私の頭の横で一晩中、寝ていました」

「本当に普通の子で、走ったり床にうんちしたり、遊んだりしています」


「子犬らしく過ごしていて、世界のみんなが自分にメロメロになっているだなんて知りもしません」

「ナーワルはあらゆるメディアに取り上げられています。あとはもう、エレン(・デジェネレス、アメリカの人気番組司会者)が電話してきれくれたら最高に嬉しいんだけどな」

この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan