ヒジャブの女性と他の地下鉄の乗客は、地下鉄で反ユダヤ主義の嫌がらせに出くわした。そして、嫌がらせを受けるユダヤ人家族のため一歩踏み出した。
11月22日午後にロンドンの地下鉄で起こったこの事件は、クリストファー・アトキンズがTwitterに投稿した動画によって拡散した。イギリス鉄道警察によると、翌日この容疑者は人種に関する公秩序違反を犯した疑いで逮捕された。
この動画では、新約聖書の「ヨハネの黙示録」にある「サタンのシナゴーグ」に関する部分を大声で読み上げる男と、ユダヤ教徒が頭頂部につけるキッパーをかぶった少年とその父親が写っている。
「彼に構わなくていい」と父親は息子に話している。
そして顔が写っていない別の乗客が、聖書を読み上げている男に近づき、こう言った。
「邪魔だ。今すぐ消えないとぶん殴るぞ」
そして聖書を読んでいる男はこのように答えた。
「私はキリスト教の牧師ではない」
すると、イスラム教徒の女性がつけるヒジャブをまとい、近くに立っている女性が、この男の不快な暴言に割って入った。
「子供もいるのに」
「いいか、こいつらは詐欺師で俺らの財産を乗っ取ろうとしてるんだぞ」と男が答えた。
この動画は500万回以上視聴されており、20,000回近くリツイートされている。地元の報道機関が、ヒジャブの女性はアスマ・シュウェイフさんだと特定した。
シュウェイフさんは、この男が2人のユダヤ人の家族が電車の中で座っているのを目にしたときから、一部始終を目撃していたとSky Newsに語った。
この男が2人に近づき、暴言を浴びせ始めたという。シュウェイフさんは、男が主に小さな男の子に話しかけており、介入しなければ男が「非常に暴力的」になるのではないかと心配になったと話した。
「男は男の子のほうに話していたので、男と話して彼に共感している振りをすれば、問題を和らげることができるのではないかと考えました」
シュウェイフさんによると、この男は動画に写ってない部分でさらに暴力的になったという。
「男が顔を近づけてきた時にはパニックになりましたが、何とか冷静になろうとし、状況を和らげようとしました」とシュウェイフさんはSky Newsに話した。
「もし私がこのような嫌がらせを受けていたら、周囲の人に助けてほしいと思いましたから」
この記事は英語から翻訳・編集しました。