行方不明だった『グリー』出演女優の遺体が発見される。共演者やファンから悲しみの声

FOXの人気ドラマ『glee/グリー』のサンタナ・ロペス役で知られるナヤ・リヴェラさんは、 7月8日から米カリフォルニア州ピルー湖で行方がわからなくなっていた。

7月13日、彼女の遺体が水面で発見された。

リヴェラさんは8日、4歳の息子ジョージーくんとピルー湖に出かけ、レンタルしたボートに2人で乗っていた。その後行方がわからなくなり、ベンチュラ保安官事務所が捜索を開始した数時間後、ジョージーくんだけがボートの上で発見された。

当局のビル・アユーブ保安官によると、ジョージーくんはリヴェラさんと一緒に泳いでいて、リヴェラさんが自分をボートに押し上げた、と語っていたという。それから、ジョージーくんはリヴェラさんの姿が水中に消えるのを見たそうだ。

リヴェラさんが行方不明だった間、『glee/グリー』のキャストたちは、SNSで彼女の無事を願うメッセージを数多く投稿していた。遺体が発見された今、彼らは追悼の意を表し、写真や思い出をシェアしている。

同作で、チアリーディング部のコーチ、スー・シルベスターを演じたジェーン・リンチさんは、「やすらかに、ナヤ」とツイートした。

「あなたは、素晴らしい力を持った人でした。あなたの家族に、愛と平和がありますように」

同作の人気キャラクターの1人、カート・ハメル役として共演したクリス・コルファーさんは、インスタグラムにリヴェラさんとのツーショットを投稿した。

投稿では、リヴェラさんへの想いが綴られていた。

「たった1つの投稿で、誰かへの愛と尊敬の全てを、どのようにして伝えることができるでしょうか。言葉だけで、10年分の友情と笑顔を、どのようにして手短にまとめることができるでしょうか」

「ナヤ・リヴェラの友人なら、どうしてもできません。彼女の輝きとユーモアは比類のないものでした。彼女の美しさと才能は、別世界のものでした」

「落ち着きいていて、怖気づかず権力に向かって真実を述べる人でした。彼女の一言で、悪い日が良い日になりました」

「彼女は簡単に皆にインスピレーションを与え、皆の気持ちを明るくしていました。彼女と友人でいられたことは、名誉であると同時に、守られているようでした。ナヤは唯一無二の存在です。これからも、それは変わりません」

『グリー』の主要キャストの1人、コリー・モンティスさんも、7年前の同日に死亡が報じられた。当時31歳だった。

アーティ・エイブラムス役で共演したケヴィン・マクヘイルさんは複数のツイートで、モンティスさんの死にも触れた。

「7年前の今日、彼女（リヴェラさん）と僕はロンドンにいました。そこでコリーのことを知りました。離れてはいたけど、あの時彼女がいて本当に助かりました。ほんの1週間前、ハワイに行きたいねなんて話していたのに…」

「彼女は僕を良い人間にしてくれました。そのやり方全てに、感謝しています」

ファンたちも、リヴェラさんとキャストたちの発言を、SNSで広く共有している。ツイッターユーザー@IssyFieldsさんは、「ナヤは『glee/グリー』の原動力であるばかりか、人生の原動力でもあった」と書いた。

「彼女が演じたサンタナは、物怖じせずに、自分のありのままでいられる力を私にくれました。他の人々の無数の声も、世界に届けてくれました。今もこれからも、彼女はずっとヒーローです」

またファンたちは、『スムーズ・クリミナル（マイケル・ジャクソン）』、『ガール・オン・ファイアー（アリシア・キーズ）』、『ヴァレリー（エイミー・ワインハウス）』、『ヒア・カムズ・ザ・サン（ビートルズ）』など、リヴェラさんが同作で披露した数々のパフォーマンスを投稿している。

リヴェラさんが演じたサンタナ・ロペスは、ラテン系で、レズビアンのキャラクターだった。LGBTQコミュニティーからも、感謝と追悼の声が多く上がっている。

ツイッターユーザーのルーク・バーチさんは、次のように書いた。

「（リヴェラさんの死に）打ちのめされています。『glee/グリー』のおかげで、自分のセクシュアリティを受け入れる強さを得たから」

「サンタナのようなキャラクターから、たくさんの希望と夢をもらいました。ナヤ、あなたは全世代のLGBTQ+の人々を救いました。天国で安らかに」

ナヤ・リヴェラさん、コリー・モンティスさんの他に、同作でノア・ "パック" ・パッカーマン役を演じたマーク・サリングさんも2018年、35歳で亡くなっている。

この記事は英語から翻訳・編集しました。