イギリス王室で飼われているコーギーはロイヤルコーギーと呼ばれています。エリザベス女王は、在位70年間を30匹ほどのコーギーと過ごしました。
ロイヤルコーギーたちは、2012年ロンドンオリンピックの開会式で、女王とともに、ダニエル・クレイグ主演の映画『ジェームズ・ボンド』の特別な動画に出演したこともありました。
女王が好むコーギーは「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」という犬種です。その他、「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」や、ダックスフントとウェルシュ・コーギーの雑種犬「ドーギー」などがあります。
1971年、女王のコーギー犬のタイニーが、妹のマーガレット王女のダックスフンド犬のピプキンと交配し、偶然にもドーギーが誕生したのです。
女王がコーギーに魅せられたのは、7歳のときです。友人がコーギーを飼っていて、自分も飼いたいと思ったのがきっかけといわれています。
当時、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークはウェールズではよく見かけましたが、イギリスではそれほど一般的ではありませんでした。
ドゥーキー(別名ロザベル・ゴールデン・イーグル)は、王室初のコーギーで、1933年にエリザベス女王の父、ジョージ6世が地元の犬舎から購入したものでした。
エリザベス女王がウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬、スーザンを飼い始めたのは、1944年の18歳の誕生日でした。
スーザンはその後、女王の忠実な愛犬となり、1947年には女王とフィリップ殿下のスコットランドへの新婚旅行にも同行しました。
(女王はスーザンを毛布の下に隠して、一緒に旅行したといわれています)
1959年に亡くなったスーザンは、女王によって繁殖され、女王の在位期間中のほとんどを通じ、数十年(14世代)続く血統を生みだしたのです。
90代になると、女王は犬の繁殖をやめました。スーザンの最後の子孫であるウィローは2015年に亡くなり、女王に大きな影響を与えました。
女王は、コーギー2匹、ドーギー1匹、コッカー・スパニエル1匹の計4匹の犬を残して死去しました。当面の間、誰がロイヤル犬たちを世話をするのかは不明です。
エリザベス女王と歴代の愛犬たちを、写真で振り返ります。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:アシュウェル英玲奈
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Correction: 「姉のマーガレット王女」と記載していましたが、正しくは「妹」のため、該当箇所を修正いたしました。