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イランが米軍基地へ弾道ミサイル発射 不確かな情報が拡散

イランのミサイル発射について、誤った情報や確認されていない情報が広がっている。

アメリカ国防総省の発表によると、現地時間で1月8日朝、イランが、イラクに駐留する米軍の拠点を狙って、十数発の弾道ミサイルを発射した。

弾道ミサイル発射について、誤った情報や確認されていない情報が広がりをみせている。こうした情報をBuzzFeed News米国版はリストにしてまとめた。

Hi. I’m monitoring for disinformation around the situation in Iran. If you see something, DM or email me 📩 Jane.lytvynenko@buzzfeed.com

「イランをめぐる状況の偽情報を監視しています。もし何か見かけたら、DMもしくは下記のアドレスにメールをしてください」

1. 死傷者が出ているかどうか、出ているとしたら多数の死傷者が出ているかどうか、判断するには早すぎる。死傷者の報告は確認されていない。

2. 昔の写真が拡散している。Googleの画像検索で、この写真は、2019年の写真だと分かる。

3. グーグルの画像検索では、この画像は2018年のものだ。

4. Google画像検索によると、この画像は2017年のものだ。

Daily Mirrorがこの画像を引用している。NPRは、この画像が使われたツイートを記事に引用している。


6. グーグルの画像検索によると、この画像は2019年のものだ。

7. イランの最高指導者である、アリ・ハメネイ師のこの画像は、2014年のものだ。

Alleged image of Khamenei supervising strike is fake. Taken during 2014 IRGC Aerospace Force exhibition

「ハメネイ師がストライキを指揮しているという画像は偽物だ。2014年に、イスラム革命防衛隊の航空部隊のエキシビジョンで撮影されたものだ」

8. フロリダ州のメディアは、男性たちが徴兵されたとするメッセージがあったと伝えている。米国防総省は「メッセージの内容は虚偽」としている。徴兵の事実はない。

#NEW: Young men in #Jacksonville are getting fake text messages saying they've been drafted into the #military, and are going to #Iran. "These messages are fraudulent. Do not respond or call the numbers listed." - Office of Secretary of Defense.

「ジャクソンビルの若い男性が、軍隊に徴兵されて、イランに向かうという偽のメッセージを受け取っている。『こうしたメッセージは虚偽だ。返信したり、載っている番号に電話したりしないように』と米国防総省は述べた」

「こんにちは。アメリカの公式軍事草案に関してご連絡します。あなたは資格があるとみなされました。そのため、イランへ即刻出発するために、最寄りの軍の支部に報告しなければなりません。何度かメールにて連絡をしましたが、返事がありませんでした。下記の番号へ、すぐにご連絡ください」


9. こうしたアカウントで、ソースのない不確かな情報がシェアされている


10. この映像はイラクではなく、カタールで撮影されたもの。Military.comの5月の記事によると、カタールの陸上部隊だという。このビデオは、ロバート・デニーロ氏の偽アカウントを含めて、広く共有された。

この映像は2019年9月にサウジアラビアで撮影されたもの。石油施設がドローンによる攻撃を受けた。バグダッドの映像ではない。

11. この映像はイランが発射したロケットではない。2014年の、ロシアの軍事演習の映像だ。


この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:藤原哲哉