今から約100年前、「スペイン風邪」と呼ばれる新型のインフルエンザが世界で流行した。1918年のパンデミックから2年後、当時の世界人口の約3分の1がスペイン風邪に感染し、5000万人以上が命を落とした。
スペイン風邪の感染者には、疾患のない健康な成人が多かった。特に第一次世界大戦中、塹壕内で密接して戦っていた兵士たちの感染リスクは、非常に高かった。結果、敵兵の攻撃よりもスペイン風邪が原因で死亡するも米兵の方が多かった。
アメリカでは、感染拡大を抑えるための予防措置が、広範囲に取られていた。店の従業員、理容師、歩行者、警察官など、多くの人々はマスクをつけて生活していた。公共の場は頻繁に燻蒸消毒され、礼拝などの集会や裁判は、一時的に屋外で行われた。
スペイン風邪と新型コロナウイルスのパンデミックには、類似点がある。家系図の作成や祖先の検索ができるウェブサイトMyHeritageは、スペイン風邪のパンデミック下で撮影されたモノクロ写真を、独自の高度な技術を用いたソフトウェアでカラー化した。
現在と同じ色使いで、当時を振り返る。
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子