「役作りのために痩せて...」人気女優、製作陣からの“お願い“を一蹴

    映画『ハンガー・ゲーム』のジェニファー・ローレンスが、当時の製作陣に求められていたボディイメージについて、振り返った。

    高い演技力だけではなく、その親しみやすい人柄で人気を集めるオスカー女優、ジェニファー・ローレンス。

    そんなジェニファーの代表作品といえば、映画『ハンガー・ゲーム』シリーズだ。彼女が20歳のとき、メインキャラクターのカットニス役に抜擢された。

    2012年に公開された『ハンガー・ゲーム』の第1作目は、全米の年間興行収入1位を記録するなど、世界中で大ヒットした。

    第1作目の公開から10年。今年32歳になったジェニファーは、『Variety』のインタビューで、『ハンガー・ゲーム』の製作陣に求めらたボディイメージについて振り返った。

    カットニス役を演じるのに「大きな責任を感じた」と語ったジェニファー。

    『ハンガー・ゲーム』は、ヤングアダルト小説が原作になっているため、大半の視聴者が若い世代だということも理解していたという。

    ジェニファーが演じたカットニス役には、さまざまな期待が寄せられていた。細身の方が役柄のイメージに合うからと、製作陣から体重を減らすよう求められたこともあったそうだ。

    しかし、20歳だったジェニファーは「痩せろ」という上からの指示には従わなかったという。自分のためだけではなく、視聴者である若い世代のためだったと説明した。

    「当時、私は若くてまだまだ成長期だったし…ダイエットなんか必要なかった。なによりも、カットニスに憧れてコスプレをする女の子たちに、体重を気にしてほしくなかった」

    ジェニファーは2013年、『ハンガー・ゲーム2』の映画プロモーションのために行われたインタビューでも、こう語っている。

    「メディアを通して私たちは、決して手に入れることのできない体形を見てきた。私たちの業界には、美に対する非現実的な期待が存在する」

    「私たち制作側には、同作品で若い女の子たちが目にする役のイメージを操る機会が与えられた。この業界に存在する『非現実的な美の基準』を取り払うこともできるのよ」

    『ハンガー・ゲーム』シリーズ以降も、ジェニファーはさまざまなヒット作品に出演してきた。そこでも、業界に存在するボディイメージに立ち向かってきたという。

    ハリウッド業界に存在する「非現実的な美の基準」に立ち向かってきたジェニファー。ファンからは、そんな彼女を支持する声が上がっている🌈

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン