山火事を引き起こした、発火の瞬間。それは赤ちゃんのお披露目パーティーで起こった

    人生最良の日が、最悪の日になった瞬間。

    2017年4月、アリゾナ州にて、デニス・ディッキーは妻と赤ちゃんの性別お披露目パーティーを開催。人生で最高の思い出となるはずだった、このパーティーは最悪の思い出になった。性別を発表するために準備した発火パウダーを詰めた箱が爆発し、草原に飛び火し、大規模山火事に発展した。

    先日、米国農務省林野部が、ディッキーとその妻が性別お披露目パーティーで火をつけた瞬間が記録された動画を公開した。

    4万7000エーカーの草原を焼き、800人の消防士が出動し、鎮火に2週間近くかかり、被害額800万円をだした山火事は、ディッキーの「うっかりミス」によって起きた。公開された49秒の動画は、紫のチェッカーボードを挟んで「BOY」「GIRL」と書かれた黒いボックスが写っている。性別お披露目パーティーの会場となったのは、アリゾナ州のコノナド国立森林公園。動画10秒あたりで、青い煙をあげて爆発するボックス。箱の周辺に火がつくまで一瞬の出来事だ。「荷物まとめろ!」という声が聞こえるとともに、火はどんどん燃え広がっている。

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    ディッキーが性別お披露目の方法に選んだのは、ライフルでボックスを撃ち爆破させ、中にはいった色付きパウダーを見せるという方法。しかし、より大きな爆発をんらって、箱の中には色付きパウダーの他にタネライトもいれていた。(タネライト自体は合法。)ライフルで爆破した時、火種が乾燥しきった草に飛び火してしまったことが火事の原因だと正式に発表されている。

    今年9月、もうすぐ父になるディッキーに有罪判決が下った。5年の執行猶予、米国農務省林野部の公共広告への出演、そして賠償金22万ドル。10月9日の釈放時に10万ドルを払い、残りは今後20年かけて毎月500ドルずつ払っていくという。最終的に、ディッキーが総被害額全額を支払うことになるかは、現時点では明らかにされておらず。

    ディッキーは、Daily Starの取材にて「完全にアクシデント」「本当に申し訳ないと思っている。人生で最悪な日になってしまった」と語っている。また、担当弁護士は判決結果を「ディッキーは裕福なわけではないので、大きな経済的負荷を背負ったことになる」とした上で、彼が罪を認めていること、発火後すぐに通報したこと、消火活動に協力的だったことをあげて人々に寛大な対応を呼びかけている。

    火事発生後、判決が出た直後は、山火事の原因となった性別お披露目パーティーの結果は明かされていなかった。が、今回動画が公開されたことで、男の子だと判明した。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan