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トランプ大統領の前でLGBTの誇りを体現した教師にネット賞賛

とにかく自分らしく。

アメリカの公立学校で素晴らしい指導力を発揮した教員に贈られる賞「Teacher of The Year」。各州から選ばれた教員たちは、ホワイトハウスを訪れ、大統領と記念撮影をする。

今年、ロードアイランド州代表として選ばれたのが、こちらの水玉のシャツを着た男性、ニコス・ジャノポロスだ。

隣に写っているのは彼のパートナーだ。

ビーコン・チャーター美術高校で特殊学級の教員をしているジャノポロスは、同性愛者であることをオープンにしている。LGBTの若者への支援活動もしている。

今年2月、トランプ大統領は、前政権が出していたトランスジェンダーの生徒が自分の望む性別のトイレを使えるように求める通達を撤回。アメリカでは、LGBTの権利が制限されていくのでは、と懸念する声が広がり続けている。

そんな中、4月にホワイトハウスに招待されたジャノポロス。LGBTとしてオープンな自分が、どれだけ歓迎されているのかは分からなかった。とにかく自分らしくいることを心がけたという。

ジャノポロスが選んだのは、「自分にとって大切なコミュニティと自分を忠実に表現できる」服装だった。

LGBTQコミュニティを象徴する虹のブローチと、ロードアイランド州のシンボルである錨のネックレスを身につけた。

だが、実際に目立ったのは黒いレースの扇子だった。ジャノポロスは、これが彼自身を良く表すアクセサリーだと語る。

「少し華やかで、少し生意気な感じを出せる手軽なアクセサリーとして、この扇子を持つのが好きなのです」

ジャノポロスがトランプ大統領夫妻と撮った記念写真はこちら。

ジャノポロスがこの写真をFacebookに投稿すると、すぐに話題になった。

コメントの多くはポジティブだったが、ネガティブなコメントもあった。でも、ジャノポロスは、それらに心が騒ぐことはなかったそうだ。

「私はホモだとか、色々な呼ばれ方をしながら、全人生を過ごしてきました。私のアイデンティティを侮辱したがる人はたくさんいます」とジャノポロスはBuzzFeed Newsに語った。

「彼らがわかっていないのは、私が自分のアイデンティティをとても誇りに思っていることです。アイデンティティのことで、私に恥ずかしい思いをさせることは、彼らにはできません」

写真撮影は短時間だったが、ジャノポロスは「大統領執務室で自分自身を忠実に表現できたことに感謝したい」という。そして、ホワイトハウスでの写真が、LGBTQの人たちの顕在化の一助になれば嬉しいと話す。

「私たちは確かに存在しています。追い払うことはできません。ここにいるし、どこにも行くつもりはありません」

この記事は英語から翻訳・編集しました。