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娘のカミングアウトを受け止めた父。その家族愛に世界が感動

子どもの幸せは、親の幸せ。

これは、台湾に住むとある家族の物語。長女にレズビアンだと告白された父親の動画が、世界中で広くシェアされている。

身近な人のカミングアウトを受け入れられるかは、個人によって大きく異なる。父親は娘の告白をどう受け止めたのか。

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動画を制作したのは、同性婚を支持する台湾の団体Home Is Love。Facebookグループを通じて、この家族と出会い、昨年12月に制作された。家族の名前はプライバシーを考慮して明かされていない。

動画の主役となるのは、65歳の父親。長女がレズビアンだと知って、ショックをうけ困惑したという語りから始まる。

しかし、父親はふと気がつく。娘は自分以上に苦しんでいるのでは?

そこで、父親はまず「知る」ことから始める。

父親には長女含め3人の子どもがいる。他の2人はすでに結婚していることから、長女のことが一番の心配ごとだという。

動画が制作された去年の時点では、長女がパートナーと娘とともに実家を訪れるまでに。

父は、カミングアウトされた当時を振り返り、レズビアンの娘を受け入れるために何が必要だったのかを語っている。それはとてもシンプルなこと。

「必要なのは、愛と受容だ」

BuzzFeedの取材に対して、Home Is Loveの担当者はこう語る。「親というのは、子どもにはいつも幸せ、健康でいてほしいもの。娘が幸せならばいい、愛とは単純なものです」

「子どもの決断を受け入れ、彼らの必要なもの、愛するものを理解してほしい」

動画に登場する家族も、これが家族のあり方をもう一度考えるきっかけになればと願っているという。

動画はSNSを通じて数多くシェアされ、世界中から共感の声があがっている。その多くは、家族愛の形に感動したというもの。

この記事は英語から翻訳・編集されました。担当:SOKO

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