初のラテン系「白雪姫」に賛否の声。往年の名作実写化の壁

    ディズニー往年の名作、『白雪姫』が同スタジオの実写化作品としてスクリーンに返ってきます! コロンビア系の俳優が白雪姫を演じることや小人の描写など、業界内外からさまざまな議論があがっています。

    ディズニーの『白雪姫』が実写版になってスクリーンに返ってきます! 白雪姫役は、ポーランド系とコロンビア系の両親を持つアメリカの俳優、レイチェル・ゼグラー。

    グリム童話の『白雪姫』をベースにした実写映画は、これまで何度か制作されています。『スノーホワイト』(2012年)ではクリステン・スチュワート、『白雪姫と鏡の女王』(2012年)ではリリー・コリンズが白雪姫を演じました。

    レイチェル・ゼグラーは、ラテン系の俳優として初めて白雪姫を演じます。しかし、そのキャスティングに批判の声もありました。

    レイチェルは、エンタメ誌「Variety」の企画で『ウエスト・サイド・ストーリー』で共演したアンドリュー・ガーフィールドと対談。そこで、配役について次のように語っています。

    「白雪姫を演じられるなんて、想像したこともなかった。ディズニー映画でも、グリム童話でも、それに付随するいろいろなおとぎばしでも、白雪姫はビッグアイコン。スペイン語圏でも白雪姫の存在は大きいけれど、これまでラテン系の白雪姫を見たことはなかったでしょう」

    「でもつまるところ、私にはすごくエキサイティングな仕事があるというだけ! ラテン系のプリンセスになるんだから」

    実写版『リトル・マーメイド』(2023年公開予定)のアリエル役がハリー・ベイリーに決まったときも、賛否の声がありました。

    また、白雪姫の実写化については業界からも懸念の声が。『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られるピーター・ディンクレイジは、「7人の小人が洞窟に住むという時代を逆行するような物語」だとポッドキャストで批判しました。

    これに対しディズニーは、「原作アニメ映画でのステレオタイプを助長しないよう、7人の小人のキャラクターについては、違ったアプローチを検討している。小人症のコミュニティーとも相談をしている」と声明を出しました。

    『Snow White』の詳細はまだ明らかになっていませんが、『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットが悪役の女王を演じることが決まっています。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子

    昨年BuzzFeedがレイチェル・ゼグラーに行ったインタビューで、ストーリーも原作と異なる部分があることが明らかになっています。