先週、記録的な暑さを観測したインド。
西インドでは、暑さによる死亡者が報告されている。
ある地域では道路が溶けて、横断しようとした人々がタールにはまり、身動きが取れなくなった。
ラジャスタンでは少なくとも16人が死亡。約1万7000の村が水不足に悩まされていたとAP通信は報じた。
グジャラート州の西側では、熱中症による死亡が17件報告された。
インドでは、国内の広い範囲で「深刻な熱波」警報を出した。
インド政府は、最高気温が45度に達したとき、熱波を宣言するという。
熱波が始まってから病院は空き待ち。病院は熱中症患者のためにベッドを確保しておくように勧告されている。
多くの州で学校が閉鎖された。ニューデリーでは、無料の甘い水が配られた。
強烈な熱波は隣国パキスタンも同じだ。人々は最悪の事態に備えて準備をしている。
パキスタンの大都市・カラチでは、気温が44度に達した。これは1981年以来最も高かった。
モンスーンが冷たい空気を運んでくる前の季節に当たる4月、5月、6月は、南アジアでは最も暑い時期だ。
しかし最近の気温は南アジアとしても、異常なほどに高い。