相次ぐテロ事件。ラマダン明けを祝えないイスラム教徒たち

    人々は服の代わりに、棺を買っている

    イスラム教の聖なる月、ラマダン。1ヶ月の断食を終えた、世界中のイスラム教徒たちには、ラマダンの終わりを祝う、イード・アル=フィトル(イード)の時期がやってきた。イードは、幸せと思いやり、許しの時間になる。そして、もちろん、たくさんの美味しいものを味わう時間でもある。

    しかし、トルコ、バングラデシュ、イラク、サウジアラビアの都市を襲ったテロ事件の後、ネット上の若いイスラム教徒の多くが、イードを祝う理由が見つからないと言っている。

    月曜の夜、メディナのマスジド・アル・ナバウィ (預言者のモスク。イスラム教の聖地の1つ)のすぐ外の駐車場での自爆テロが報じられた。多くの若いイスラム教徒は、悲しみのメッセージをネットに投稿した。


    バグダッドでは、2つの自爆テロが起こった。そのうちの1つは人通りの多いショッピング街でのもので、175人の人々が死亡、200人以上が怪我をした。このテロは、ラマダンの最終日に起きた。

    ネットでは、多くの人がこの短い動画をシェアしている。動画の中で、男はこう尋ねる。「これが俺たちのイードなのか?これが俺たちのイードなのか?」男は言う。バクダッドにいる遺族たちは、イードを祝うのではなく、死者を埋葬するのだと。

    "People came to buy clothes to celebrate Eid. Now, they're buying coffins." #BaghdadAttack #تفجير_الكرادة

    人々はイードのお祝いのために服を買うつもりだった。だけれど今は棺を買わなくてはいけない。

    バグダッドの自爆テロの2日前、武装グループがバングラデシュの首都ダッカのカフェの中で人質をとった。立てこもりが終わる時までに、20人の人質は、殺されていた。

    ネットで人々は、哀悼の意を示すメッセージをシェアした。それは、もはや愛する人とイードを祝うことができない遺族に向けたものだった。


    トルコのために祈りを捧げると言う人々も多かった。トルコでは、3人の自爆犯によるテロで、イスタンブールのアタテュルク国際空港が被害を受け、43人が死亡、およそ240人が怪我をした。