冬に美しく映えるユキヒョウ。何百頭もが密猟の犠牲になっている

    地球温暖化で生息地も減っている

    最新の報告書で、毎年何百ものユキヒョウが密猟者によって殺されていることが分かった。

    野生生物の取引を監視する団体「Traffic」は、2008年以降、毎年220頭から450頭のユキヒョウが殺されていると推計している。

    彼らは恐ろしいハンターだ。自分たちの3倍の体重のある動物を仕留めることができる。

    ユキヒョウは山岳部に住む羊やブルーアイベックス(ヤギ属の一種)を食べるため、家畜で生計を立てる農民との間に衝突が生じる。そして、家畜を襲ったことへの報復として、人に殺されることが多い。

    ユキヒョウの皮や骨、歯は密売される。

    報告書によると、取引の多くはネット上で行われている。ロシアと中国が一番大きな市場だったが、近年、中国での需要は急激に下がっているという。

    「山の幽霊」として知られているユキヒョウは、海抜1000から5400メートルの地域に住んでいる。

    密猟の一方で、ユキヒョウの生息地も、地球温暖化で減っている。