「ヴィトンのバッグをプレゼント」 ユーチューバーの企画にファンが激怒

    Youtuber、アリッサ・ヴァイオレットのファンたちは詐欺まがいの企画に怒りをあらわにしており、彼女のSNSアカウントにはコメントが殺到している。

    YouTuberでありインフルエンサーでもあるアリッサ・ヴァイオレットが、ある企画を発表した。それは、ルイ・ヴィトンのバッグをプレゼントするというものだった。

    しかし運営があまりに杜撰だったため、ファンたちを怒らせ、混乱させてしまっている。

    アリッサ・ヴァイオレットは数週間沈黙を保っており、中にはこの企画自体が詐欺だったのではと言っている人もいる。

    BuzzFeed Newsは、ヴァイオレットと、今回のプレゼント企画に関わった企業「Cheek」、そして3人の当選者のうち1人(3人とも、ヴァイオレットとCheekは夜逃げをしたと思っている)に連絡を取った。

    この当選者の元には、突然ヴァイオレットからDMが届いたということだ。

    今回ヴァイオレットと共同で企画を開催したサングラスメーカーのCheekの代表は、当選者には間もなくバッグが届くとBuzzFeed Newsに話した。

    YouTubeで390万人以上のチャンネル登録者、Instagramで880万人のフォロワーを持つヴァイオレットは、8月25日に「無料でルイ・ヴィトンのバッグをもらう方法」について説明を記載した投稿をしている

    このルイ・ヴィトンのバッグの企画には、Cheekも提携している。

    ヴァイオレットは、この企画に参加するにはCheekの公式アカウントをフォローし、コメントに友人2人をタグ付けする必要があると書いている。

    そしてヴァイオレットは、金曜日(8月30日)に当選者が発表されると投稿している。

    そして、ファンたちがCheekのアカウントをフォローしようとするとリンク切れになっていることが判明し、さらに混乱が広まることとなった。

    Cheekの広報は、アカウントがプレゼント企画中に突然無効になってしまったため、今回の騒動と「コミュニケーションの問題」を引き起こしてしまったとBuzzFeed Newsに話した。

    「非常に不思議なことで、このことでプレゼントの企画の続行が困難になってしまいました」

    その後Cheekは、 @CheekWins という「バックアップアカウント」を作成し、今回のプレゼント企画に関する新しい説明をシェアしている。

    Spill Seshによるとこの企画に応募するには、「[ @CheekWins ]がフォローしているすべてのアカウントをフォローし、下の2人の友人にタグを付ける」必要があるとのことだ。

    そして1週間後の9月上旬、新しく作られた@CheekWinsのアカウントの Instagramストーリー で、3人の当選者がついに発表された。

    しかしその後、ヴァイオレットとCheekは黙り込んでしまったままだ。

    発表された3人の当選者は、3人ともまだプレゼントのバッグは届いていない、とBuzzFeed Newsに話した。また最近まで、ヴァイオレットとCheekに連絡を取ることができなかったとも話している。

    当選者の1人である、カリフォルニア州在住の19歳のヴァネッサ・アヴィラさんは、ルイ・ヴィトンのバッグはまだ届いておらず、Cheekの対応は非常にひどいものだったとBuzzFeed Newsに話した。

    「Cheekの対応は非常にそっけない物で、最後まで私の質問に完全に答えてくれることは無く、また私のDMに返信するのに必ず数時間~数日かかりました」

    Cheekは、アヴィラさんに連絡するのに問題が生じてしまったとBuzzFeed Newsに話した。

    そしてアヴィラさんは、全く送られてこないプレゼントのバッグについて、直接ヴァイオレットにDMで尋ねてみたとのことだ。

    アヴィラさんが9月2日にもう一度Cheekに連絡し、本当にバッグがもらえるのかどうかを尋ねたところ、翌日に返事が届いた。Cheekによると、バッグは「水曜日(9月4日)に発送された」とのことだが、アヴィラさんの元にはまだバッグが届いていない。

    ヴァイオレットもCheekも、この問題に関するBuzzFeed Newsの問い合わせには返信していない。

    しかし10月8日、ヴァイオレットはついにInstagramでアヴィラさんにメッセージを返した。バッグは「2週間前に」発送されたとのことだった。

    そしてCheekも、今週の終わりまでにアヴィラさんの元にバッグが届くはずだとBuzzFeed Newsに話した。

    そして他の2人の当選者については、年齢が若過ぎる、そして(または)アメリカ国民では無いという理由で当選資格が無くなったとCheekは話している。

    さらに奇妙なのは、広報担当によるとサングラスメーカーのCheekは、現在は消滅しているとのことなのだ。以上が、これまでの経緯だ。

    一方、今回の事件をずっと追っていた人たちは、ヴァイオレットの元のInstagramの投稿と、Cheekのアカウントにたくさんのコメントを寄せた。

    多くの人が今回の事件を物笑いにしたり、またヴァイオレットとCheekがフォロワーたちに対してずっと詐欺を行っていたと投稿している。

    Cheekは、今回の企画運用の杜撰さを認めたが、詐欺ではないと主張している。

    「アリッサ・ヴァイオレットのプレゼント企画は、断じて詐欺などではありません」


    この記事は英語から翻訳・編集しました。