東京医科大の女子一律減点問題 日本医師会も「公平性、平等性を欠く行為」と批判

    読売新聞の報道をうけて声明を発表した。

    東京医科大学が、2011年ごろから、入試で女子受験生の得点を一律に減点し、女子の合格者数を抑えていたと8月2日、読売新聞が報じた。

    この報道をうけ、3日、日本医師会が見解を発表した。

    「公平性、平等性を欠く行為」「大変遺憾」

    日本医師会の横倉義武会長名義で発表された見解。

    報道に触れ、「これが事実であるとすれば、入試の段階で男女差別が行われていたことになり、受験生に対する公平性、平等性を欠く行為と言え、日本医師会としては大変遺憾に思います」と批判した。

    そして、女性医師の場合は出産や子育てなどによって、離職・休職せざるを得ないケースがあるとした上でこう示した。

    「今回のように入試の段階で性別のみを理由に調整をするようなことは、平等性の観点からも許されることではありません」

    その上で短時間労働の導入や当直の軽減、院内保育施設の整備などを進めることが重要と述べている。

    見解では最後、「東京医科大学による真相の究明はもちろんのこと、所管省庁である文部科学省に対しても、徹底した調査と厳格な対応を求めたいと考えます」とした。

    東京医科大学広報・社会連携推進課の担当者は2日、BuzzFeed Newsの取材に「この件を含めて現在、内部調査を進めている。8月上旬をめどに報告がまとまれば、会見を開いて発表したい」と話している