選挙に行った後に「投票しました!」と意思表示をする、"I voted"と書かれたステッカーが、日本でも広がりを見せています。
米国など海外では選挙後に配布されるこの選挙ステッカー。投票後に服に貼ったり、自撮りをしてSNSにアップしたりしています。
日本では7月21日の参議院議員選挙を前に、デザイナーら個人的に作成し、飲食店やギャラリーなどに設置しています。
「I VOTED」かっこいいモノクロのステッカー
こちらはアーティストのDEADKEBABさんらが参院選に向けて作ったステッカー。東京や神奈川、岡山、三重のカフェなど26カ所で配布されています。
「投票したら1日ステッカーを身につけて、選挙に行ったことをアピールしてください!写真を撮ってSNSにアップも!」と呼びかけています。
レコード店での「選挙割」利用者に…!
レコードとだるまの柄のステッカーは、東京都江東区にあるレコード店「ダウンタウンレコード」の、選挙割引利用客への特典ステッカー。
選挙に行き、投票済証明書か投票所の看板の写真を見せると、レコードが15%割引になるそうです。
パタゴニアの「VOTE OUR PLANET」ステッカーは…
7月21日の投開票日に、従業員や家族に投票を促すため、直営店全店の休業を発表したアウトドアウェアのパタゴニア。
店頭で「私たちの地球のために投票しよう(VOTE OUR PLANET)」と書かれたステッカーを配布しています。
実はこのシールには秘密が…!
シールをペリッと1枚めくると…!
投票後にシールをめくると、英語で「私」を意味するアルファベットの"I"が現れ、「地球のために投票しました」になります。
Twitterやインスタグラムに写真を撮ってアップしたり、パソコンなどに貼ってもかっこいいですね。
カラフルで色んなデザインも…!
投票後にセルフィー、カジュアルにSNSでアピール
友人と2人でステッカーを作った、アーティストのDEADKEBABさん (@DEADKEBAB1) に話を聞きました。
DEADKEBABさんはBuzzFeed Newsに対し「同世代やもっと若い世代の人達には、SNSとかで自分が政治参加してることをカジュアルにアピールする風潮ができてほしいなと思います」と、ステッカーを作った思いを語ります。
「ステッカーというカジュアルなアイテムを通して、渡したりもらったりするときに少しでも政治に関して考えたり会話が生まれるきっかけになれば、というシンプルな思いからスタートしました」
今回、参院選に向けて初めてステッカーを作ったという2人。1万枚作り、友人が運営する飲食店やギャラリー、書店、映画館に置いているそうです。ステッカーを置いている店舗の一覧はこちら。
クッキーや書籍など、商品の横にさりげなく設置して、投票を呼びかけています。DEADKEBABさんは「ステッカーだと気軽にもらったりあげたりできるし。SNSで個人的に発信してシェアしてもらったりしていて、東京以外にも徐々に広がっています」と話します。
「投票行かないのにこのステッカー貼るのはちょっとダサいから、貼りたいと思う人は投票行くでしょう、きっと。そんな些細なことがきっかけでも、順序が逆でもべつにいいと思います」
以前、友人が選挙後に投票所の前で自撮りをしているのを見たり、アメリカでステッカーを貼って、選挙に行ったことをアピールしている人をSNSで見たりしたことが、きっかけだったそうです。
アメリカでは各州などで独自のデザイン
アメリカでは、各州などがそれぞれユニークなデザインのステッカーを作成していて、選挙後に投票した人に配布しています。
芸能人やスポーツ選手らも投票後に、服や帽子などにステッカーを貼って自撮りをするため、一般の有権者でもSNSに写真を撮ってアップする人が多いようです。
投票後、指にインクを塗る国も
選挙後にステッカーだけでなく、世界には他の自撮り写真をSNSにアップする人々もいます。
インドやフィリピン、インドネシアなどでは、投票したという印を付けるため、投票が済んだ人には投票所で、指先に紫色などのインクを塗ります。
それらの国では、インクが塗られた指や、指を見せた自撮りをSNSにアップすることも流行りのようです。
日本でも、選挙ステッカーや選挙割引の盛り上がりで、若年層への投票呼びかけや、投票後のSNSでのアピールが広がるかもしれません。