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東京オリンピックのメダルが「五輪史上初」な理由

メダルに使われる金属は、使用済み携帯や小型家電から集めた素材を再利用。これほど多くのメダルがリサイクル素材で作られるのは、東京2020オリンピックが初めてです。

東京2020オリンピックの開幕まで1年となった7月24日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が、アスリートたちに贈られるメダルのデザインを発表しました。

メダルに使われる金属は、使用済みの携帯電話などの小型家電から集めた素材が再利用される予定で、オリンピック史上初の「サステナブルなメダル」と言われています。

組織委によると、2017年4月から全国の自治体やドコモショップで回収を始め、今年3月までに、約7万8985トンの小型家電と621万台の使用済み携帯が寄せられました。

これらの素材から、金約32kg、銀約3500kg、銅約2200kgを精製し、オリンピックとパラリンピックで授与される計約5000個の金・銀・銅メダルに必要な金属を100%回収することができたそうです。

BBCによると、2016年のリオ五輪でもリサイクルされた素材が一部のメダルで活用されていましたが、これほど多くのメダルが再利用素材で作られるのは、今大会が初めてです。

メダルの表面は、国際オリンピック委員会(IOC)が定めたデザインが用いられ、裏面に開催国独自のデザインが施されます。

東京2020オリンピックではデザイン案を一般公募し、421の応募からデザイナーの川西純市さんが考案したデザインが採用されました。

デザインにはこのような思いが込められているそうです。

アスリートには栄光の部分だけでなく、勝利に至るまでの日々の努力が必ずあります。そこに注目し、原石を磨くようなイメージで、光や輝きをテーマとしています。

完成したメダルは、無数の光を集めて反射させ、この光は、アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを象徴しています。

スポーツで競い合い、頑張っている人が称えられる世界になってほしいという思いを込めて、多様性を示す、様々な輝きをもたらすデザインです。

また、この輝きの部分は、世界中の人々が手をつないでいる様子もイメージしています。

東京2020のYouTubeでは、メダルの製作工程が公開されています。オリンピックまで、あと1年!

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