2月14日朝、東京地方裁判所の前に多くの人々が集まった。 同性婚の法制化を求めてこの日から始まる裁判の原告と報道陣だ。
原告として裁判に参加する人々が、思いを語った。
「忘れることのない一日になる」
「長い道のりになると思うけど、仲間たちとたたかっていきたい」
そして原告らは裁判所に入っていった。裁判を始める書類(訴状)を提出するためだ。
原告らは手続きを終えると、改めて思いを語った。
「どこかでこのニュースを見て勇気をもらっている人もいると思う」
この日、全国で13組のカップルが提訴する。
弁護団によると、14日の一斉訴訟では、計13組の同性カップルが原告となる。札幌、東京、名古屋、大阪の各地方裁判所において、国を相手取り裁判を起こす。
同性カップルが法的な婚姻関係を結ぶことが認められていない現状は、結婚の自由の侵害であり、憲法14条が掲げる「法の下の平等」に反している、と主張する方針だ。
民事訴訟の制度上、「同姓婚が認められないことに対する損害賠償の請求」というかたちを取るが、訴訟の主旨は、金銭を得ることではない。 裁判を通じて結婚の平等と自由を訴え、制度の変更につなげていくことだ。
原告と弁護団は午後から記者会見に臨み、夜には各地で応援イベントが予定されている。