ニュージーランド議会で8月21日、育児休暇から復帰した議員が連れてきた赤ちゃんを、議長が代わりに抱っこし、ミルクをあげる様子が話題を呼んでいます。
「普段、議長席は議長しか座れないけど…」
トレヴァー・マラード議長に抱っこされているのは、この日初めて「子連れ登院」をしたタマティ・コフィー議員の息子さん。
コフィー議員は同性のパートナーと結婚しており、今年7月に息子が誕生した際には、夫と代理母となった友人の女性とともに、息子を囲んで喜ぶ写真をTwitterに投稿しました。
BBCによると、マラード議長自身も、3人の子どもを持つお父さん。
議会の様子を捉えた映像では、審議を進めながらミルクをあげたり、背中をさすったり、ぐずりそうになるところをあやしたりする様子が映っています。
議長は審議中のその様子を自身のTwitterに投稿し、「普段、議長席は議長しか座れないものですが、今日はVIPが一緒でした」と綴りました。
ギャレス・ヒューズ議員も、議会で息子を抱き上げるコフィー議員の写真を投稿し、「議会に赤ちゃんを迎えるのはすてきなこと。そして、なんて可愛らしい子なんだ」とツイートしました。
首相は子連れで国連総会へ
ニュージーランドでは、ジャシンダ・アーダーン首相が昨年6月に出産。
現職の首相が在任中に出産したのは、パキスタンの故ベナジル・ブット元首相以来2人目と言われています。
アーダーン首相は約6週間の産休を取得したのち、生後3カ月の長女を連れて、国連総会でスピーチをし、注目を集めました。
日本では2017年11月、熊本市議会の女性議員が生後7カ月の長男を連れて市議会に出席しようとしましたが、入場が認められませんでした。