中南米の国バルバドス出身で、世界で最も裕福な女性ミュージシャンとして知られるリアーナが、移民排斥の姿勢を強めるアメリカのドナルド・トランプ大統領に対して、1枚の写真で反論している。
「トランプ大統領、こんにちわ」
リアーナは6月23日、「Immigrant(移民)」と書かれたTシャツを手に、様々な民族、肌の色の女性たちと笑顔で写っている写真を、自身のInstagramに投稿。
キャプションには、トランプ大統領の公式アカウントに宛てて、「hey 👋🏿 @realdonaldtrump」とだけ書いた。
自身も移民であるリアーナの投稿は160万回以上いいね!され、「アメリカはこういう移民たちのおかげで美しく、偉大だってことを忘れてはいけない」など、多くのコメントが寄せられた。
「何百万人ものリアーナたちが」
「私は、この世界を誇らしく思います。どんな生まれ、出自であっても、自分が欲しいものを全て手に入れ、自分が情熱を注いでいることで頂点に立つことができるから」
「私がどの国に行こうとも、バルバドス以外では移民です。多くの人がそのことを忘れていると思います」
「多くの人が『リアーナ』というブランドだけを見ていますが、もし私を愛するのであれば、(移民と呼ばれている人たちは)みんな私と同じなんです。何百万人もの『リアーナ』たちが、泥のように扱われているんです」
トランプ大統領、移民の一斉摘発を示唆
この背景には、トランプ大統領がTwitterで移民排斥を強めると表明していたことがある。
6月18日には「移民税関捜査局(ICE)が来週、不法にアメリカ合衆国へ忍び込んだ不法外国人を排除するプロセスを始める。彼らは早急に排除されるだろう」と投稿。
捜査官たちはマイアミ、ロサンゼルス、シカゴなど10都市で、移民コミュニティを一斉摘発する予定だった。
その後、トランプ大統領は一斉摘発を延期すると発表したものの、野党の民主党が政権の移民政策を支持しなければ、数週間後には実施すると宣言している。
(サムネイル:Getty Images)