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「きょう、台湾で愛が勝利した」 アジア初の同性婚を認める法案が可決

法案は、同性カップルが「独占的で永続的なパートナーシップ」を築き、「婚姻届」を行政に提出することを認めた。

台湾の立法院(国会)は5月17日、アジアで初めて、同性カップルが結婚する権利を保障する法案を採択した。BBCなどが報じた。

ガーディアンによると、法案は、同性カップルが「独占的で永続的なパートナーシップ」を築き、「婚姻届」を行政に提出することを認めた。

台湾では2017年5月、憲法裁判所に当たる司法院大法官会議が、同性同士が結婚する権利を認めないのは「違憲」だと判断し、2年以内に法改正をするよう当局に求めていた。

ところが、世論の根強い反発があり、昨年11月に行われた住民投票では「民法で定める結婚は男女の間に限るべき」と同性婚に反対する提案が、700万以上の賛成票を集めた

そのため、民法を改正せずに、新しい法律で「同性間の婚姻関係」を保障する方向で審理が進み、反対する保守派の議員らによる反論が続いていた。

17日は朝から立法院周辺で、同性婚の実現を求める人々が集まり、雨の中採択の様子を見守った。

そして、アジアで初めて同性婚を認める法律が誕生したとき、多くの人が喜びに沸いた。

JUST IN: People in Taiwan celebrate the passage of the same-sex marriage bill #婚姻平權 #LGBTQ 🏳️‍🌈

法案は今月24日に施行される予定。17日朝、「今日、私たちは歴史を作ることができる」とツイートしていた台湾の蔡英文総統は、法案が採択されると、こうツイートした。

「2019年5月17日、台湾で、愛が勝利しました。平等に向かって大きな一歩を踏み出し、台湾をより良い社会にすることができたのです」

On May 17th, 2019 in #Taiwan, #LoveWon. We took a big step towards true equality, and made Taiwan a better country. 🏳️‍🌈

日本では今年2月、全国13組の同性カップルが結婚する自由と権利を求めて、国を相手取った一斉訴訟を起こした。

4月には全国4カ所の地方裁判所で、第一回口頭弁論が開かれ、審理が進んでいる。

原告の一人の中島愛さんは、この訴訟が「今日が日本の歴史の中で、同性婚が認められる、そこへ向かうスタートの一歩になればいいなと思います」と語っていた。