• bf4girls badge
  • buzzbybuzzfeed badge

管理職になりたくない人が約半数。「女性活躍」や「ワークライフバランス」じゃ割り切れないこと

女性読者の皆さんから寄せられた「仕事のもやもや」を考えました。

働いている皆さん、仕事のことでもやもやしたりしていませんか?

仕事と家庭の両立に困ったり、本当にやりたいことってなんだろうって考え込んだり。人生の大事な岐路で何を優先すべきか悩んだり、ただただ何となくやる気が出なかったり…。

BuzzFeed Japanがいまを切り取るニュース番組「Buzz by BuzzFeed」で、10月11日にライブ配信した「『会社に行きたくない。で、どうする?』#働く私のライフハック」では、女性読者の皆さんから寄せられた「仕事のもやもや」を考えました。

管理職になりたい?なりたくない?

番組に先立ち、BuzzFeed Japanが10月2〜9日に実施したアンケートでは、女性を中心とする10〜50代の回答191件が寄せられました。

「管理職になりたいと思いますか?」という問いには、「できるだけなりたくない」(24.4%)と「なりたくない」(23.9%)を合わせて、半数近い回答者が管理職になりたくないと回答。

詳しい理由を聞いてみると、「勤務時間が増えたり、残業代が出なくなったりするばかりでメリットを感じない」「責任だけが増えるので」などの声がありました。

番組では、女性向けエンパワーメント動画サービス「BLAST Inc.」CEOを務める石井リナさんが、新卒で広告代理店に入社した頃を振り返り、こう話しました。

「私も会社員時代は(昇進に)興味がなかったので、共感します。でもそれは自分でスキルを身につけたいとか、個人主義っぽい意味合いで。いまCEOになっているのも、やりたいミッションがあったので、そのために起業する選択をした形です」

同じく経営者で、クラウドファンディングサービス「READYFOR」CEOの米良はるかさんは「管理職になりたい女性、なりたくない女性の両方がいて良い」と話します。

その上で「マネジメントをやりたい人が、ちゃんとやれる道があるといいな」と語ります。

「マネジメントの仕事は大変だし、向き不向きもあります。女性は特に結婚や出産のタイミングを考えたり、育児などでも見えない悩みがすごくあって、働き続けることに不安を感じる人も多いです」

「なので、うちの会社でも安心して働き続けられるように、いろんな制度をメンバーと一緒に設計していかないとなと思っています」

優先したいのは自分のキャリア?それともパートナー?

また、「育児や転勤など、家庭の事情で自分のキャリアとパートナーのキャリアのどちらかを優先しなければいけない場合、どちらを優先したいですか?」という問いには、回答者の65%が「パートナーのキャリア」と答えました。

「この結果はびっくり。私は自分のキャリアも相手のキャリアも大事なので、妥協を見つけたい」という石井さんに対し、ライター・編集者のカツセマサヒコさんは「でもこの結果は(男女間の)経済的なバランスに左右されているのでは」と指摘。

「もっとそのバランスが50対50だったら、もっと自分のキャリアを優先したいと答える人も多くなるかなと思いました」

パートナーのキャリアを優先したい理由の中には、「夫の定期的な転勤により、正社員採用にはなれないため」という声も。

米良さんは「今はクラウドソーシングの仕組みもあったりして、働きかたも多様になってきていると思います。自分の専門性を磨いていくことで、長く社会と関わりながら働くこともできると思います」と答えました。

悩める女性たちへのメッセージ

番組では、ゲストの3人から仕事へのもやもやを抱える女性たちへのメッセージも聞きました。

米良はるかさん「好きなことに一歩踏み出そう」

「大切な一回限りの人生なので、好きなことにどんどんチャレンジしてほしいなって思います。仕事もその一つでとても大事なパートなので、みんなで楽しんで生きたいなって思います」

石井リナさん「女性らしくではなく、自分らしく!」

「母親らしくとか女性らしくとか、そういうのも全部取っ払って、自分の思うままに生きていけたらいいかなって思っています。男性女性って分けずに自分らしく」

カツセマサヒコさん「二歩手前が大切」

「一歩手前でヘルプ出されても、もう意外と遅い感覚があって。頑張り屋さんほど一歩手前に気づけずダウンしてしまうことが多いので、なんか元気でないなって思ったら、何か別のことしてみるとか、スイッチを切り替えるのを少し意識してみてほしいです」

番組本編では、ゲストや読者が仕事を乗り切るための「#働く私のライフハック」やロールモデルの必要性などについても語っています。


「会社に行きたくない。で、どうする?#働く私のライフハック」

<出演者>
石井リナ(BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント)
カツセマサヒコ(ライター/編集者)
米良はるか(READYFOR株式会社代表取締役CEO)
大島由香里(フリーアナウンサー)

BuzzFeed Japanは10月11日の国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)にちなんで、2018年10月1日から12日まで、ジェンダーについて考え、自分らしく生きる人を応援する記事を集中的に発信します。「男らしさ」や「女らしさ」を超えて、誰もがなりたい自分をめざせるように、勇気づけるコンテンツを届けます。