性に関する知識を知ってほしい… 金爆が「まじめなラブ」を応援する冊子が超納得

    「性に関する知識を頭に入れて、愛する人を大切にして欲しい。その第一歩にこの冊子がなればと考えています」

    ゴールデンボンバーが女子高生になって、ステキでまじめなラブを応援する——。あるコンドームブランドが作った冊子がTwitterで話題を呼んでいる。

    ゴールデンボンバーが素敵な事やってるから載せとくね(๑╹ω╹๑ )

    冊子を作ったのは、セクシャルヘルス商品などを手がけるジェクス株式会社のコンドームブランド「グラマラスバタフライ」。

    女子高生や保健室の先生に扮したゴールデンボンバーのメンバーたちが、セックスと妊娠、避妊、コンドーム、性感染症の4テーマにわたって、性に関する知識をわかりやすく解説。同様の内容が、特設サイトでも公開されている。

    例えば「セックスと妊娠」のページでは、スマホを見ながら「告られCHATTA」と友達に報告する清楚な女子学生役・鬼龍院翔さんの姿が。「セックスは命の責任が伴う大人の行為」だからこそ、「誰かを好きになったら性のことについて考えよう」と呼びかけている。

    「セックスとコンドーム」のページでは、保健室の先生役の歌広場淳さんが、コンドームの作りや使い方をイラストで解説。「コンドームを使うのは二人の健康と未来のため」と言い、「女子もテレずにお勉強しましょう」とメッセージを送っている。

    「グラマラスバタフライ」は、女性が手に取りやすいコンドームを目指して10年ほど前に誕生。

    当時流行していたギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」などのイメージを取り入れたデザインを採用し、女性が持ちがちな「コンドームを持っている=恥ずかしい」という固定概念を覆そうとしてきた。

    担当者はBuzzFeed Newsの取材に、ゴールデンボンバーをイメージキャラに採用した理由を話す。

    「“エログロ”ではなく、わかりやすく、ダイレクト、かつコミカルにリアルな性のことを伝えたい。そう考えたときに幅広い年齢層に人気で、女性ファンも多く、自分たちのライブでもステージ上からコンドームをばらまくパフォーマンスをしてきたゴールデンボンバーさんに、白羽の矢が立った感じです」

    さらに、中高生という恋愛ごとに直面する頃から性の知識をしっかり身につけてほしいという思いで、金爆のメンバーには女子高生に扮してもらい、「(コンドームを)着けてと言わさないでくれないか!」など、女性の本音を代弁した。

    「コーラで洗えば妊娠しない?」ネットや先輩が情報源

    間違った性に関する知識を持っている若者は少なくない、と担当者は言う。

    同社が2016年に20〜69歳の男女約5000人を対象に実施したアンケート調査によると、主な避妊方法として「コンドーム」をあげた男性が60.1%、女性が45.0%と最も多かった一方、次に多かった回答は「避妊はしていない」で、男性が30.4%、女性が42.6%だった。

    また、避妊に関するデマとして「水やコーラで膣や外性器を洗う」「生理中は妊娠しない」「射精後に逆立ちする」などのうわさを聞いたことがあるとの回答があったという。

    さらに、20代男性がセックスについて初めて知った方法は、「友人・先輩」(16.4%)、「パソコンでのインターネット情報」(16.2%)が多かった。20代女性も「友人・先輩」(21.6%)が最も多く、「漫画・アニメ」(17.0%)が続いた。

    教育機関に無料で配布「愛する人大切にして」

    冊子は保健所や教育機関、エイズの啓発イベントなどで配布。希望者は同社のサイトから送料のみで購入することもできる。また、性教育に役立ててほしいという思いから、冊子とともにサンプル用コンドームを中学校や高校、専門学校などの教育機関に無料で提供している

    こうした活動の根本にあるのは「お互いの心を大切に思い合える、ステキでまじめなラブを応援したい」というメッセージだ。

    「いいお付き合いというのは本来、お互いを信頼しあって、セックスや避妊に関することも、しっかり二人で責任を持つものだと思います。たとえお互い好き同士でも、正しい性の知識がなかったら悲しい結末を迎えるかもしれない。それを防ぎ、二人のラブ、二人の未来を応援したいと考えています」

    「性について考え、話し合うことは恥ずかしいことではなく、好きな人ができたらまじめに考えて欲しい。性に関する知識を頭に入れて、愛する人を大切にして欲しい。その第一歩に、この冊子がなればと考えています」