「嵐は私の青春時代でした」活動休止を発表した5人へ、ファンの思いは

    「嵐の皆さんがいつでも帰ってこられる場所を、私たちファンたちは残しています」

    ジャニーズの人気グループ「嵐」が1月27日、2020年12月31日をもってグループとしての活動を休止することを、ファンクラブを通じて報告した。

    突然の知らせにファンからは、戸惑いだけではなく、新たな門出を迎えようとする5人へエールを送る声が上がっている。

    「5人それぞれの道を」

    嵐は1999年9月に結成し、同年11月に「A・RA・SHI」でCDデビュー。数々のバラエティ番組やドラマに出演し、2010〜14年まで5年連続白組司会を務めるなど、国民的グループとして活躍してきた。

    有料ファンクラブサイトに投稿された動画メッセージによると、リーダーの大野智さんが2017年6月中旬ごろ、他のメンバーに「嵐20周年、そして2020年という区切りで一度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのではないか」と提案。

    「一度何事にも縛られず、自由な生活をしたい」という思いも伝え、何度も話し合いを重ねた結果、休止の決断に至ったと説明した。

    「私の青春時代でした」

    「いまはまだ、戸惑いの気持ちが大きく、理解が追いついていない部分が多いのですが……。“活動休止“は悲しいけれど、同時に“解散“ではないという事実に少しだけホッとしています」

    20代会社員のファンの女性は、5人からの「大切なお知らせ」を、ファンクラブのメールを通じて受け取ったときの気持ちを涙ながらに語る。

    嵐を初めて好きになったのは、中学2年生の頃。ファンクラブ歴は13年。ライブ用に中学時代の友人と手作りした「ジャンボうちわ」は、10年以上使い続けている。

    「好きになったきっかけは、友だちが学校に何気無く持ってきたジャニーズ雑誌です。そこに写っているメンバー同士がとても仲が良く、信頼しあっているように見えました。それが“嵐”でした」

    「嵐さんたちが出演しているテレビ番組を見ては、翌日の休み時間に、同じようにファンの友人と感想を語り合い、それがいつしか私の青春時代になっていました」

    嵐の数々のヒット曲の中でも、いま思い出すのは2007年にリリースした「ファイトソング」のフレーズだという。

    今は悩む事もあるでしょうヘコむ事だってあるでしょう


    でも未来のどこかで君と笑い合えれば道は作られる

    「5人で戻って来て、5人の素敵な笑顔を見せてください。嵐の皆さんがいつでも帰ってこられる場所を、私たちファンたちは残しています」

    「2020年までみんなを笑顔に」

    都内に暮らす50代の女性ファンも、1999年のデビュー時に代々木体育館で行われた握手会に参加した頃から、5人に声援を送りつづけてきた。

    「デビューの代々木握手会、ファーストコンサートからずっと5人に会いに足を運び続け、全国ツアーも北海道から鹿児島まで行きました。2002年にはハワイ、06、08年にはアジアツアー。舞台もソロコンサートも含めると、思い出は数え切れません」

    20年間のファン生活の間に娘も大きくなり、いつしか彼女も嵐のファンになっていた。同時に、嵐の5人が年齢を重ねてきたことも感じていたという。

    「もうコンサートとかアイドルって歳でもないから、(グループとして活動するのが)厳しくなったのかな? 休止だからソロ活動はするだろうし……とは思いますが、寂しさはあります」

    もし5人に何か伝えることができたら。女性は「5人の仲良い感じが好きなファンが多いと思うので2020年までみんなを笑顔にしてほしいです」と語った。