「パンまつり泥棒」は絶対ダメ! シールをはがすだけでも犯罪です

    ヤマザキ「春のパンまつり」のシールだけはがしてしまう迷惑客。困惑する店員のツイートが反響

    食パンや菓子パンなど対象商品に貼られたシールを集めると、お皿がもらえるヤマザキ「春のパンまつり」。

    ところが、シールだけをはがしてしまう客がいて困っているというスーパーマーケットの店員のつぶやきが、Twitterで波紋を呼んでいます。

    売り物にならない

    《スーパーでバイトしてて、パンの値引きも担当してるんだけど『ヤマザキ春のパンまつり』のシールだけ取っていくお客様が多すぎて本当に困ってる。このシール1枚ないだけで売り物にならなくて廃棄せざるを得ないのが本当に勿体ない。
    本当にやめて欲しい》

    関東地方のスーパーマーケットでアルバイトをしているという「ねぎ??」さんが、シールをはがされた「ダブルソフト」の写真とともにツイートすると、1万9千回以上リツイートされました。

    リプライ欄には、同様の体験をしたという声が多数寄せられています。

    《スーパーのレジでバイトをしていた時、食パンの底の部分に10枚くらい応募シールが貼られていたことがありました》

    《私もスーパーでバイトしてて、パン担当だったときにシールだけ持っていかれることが多々ありました》

    廃棄処分、心が痛い

    BuzzFeedの取材に対し、ねぎ??さんは「シールがはがされたパンが出てくる度、賞味期限がまだもつのに廃棄処分しなければならないのがとても嫌で心が痛かった」とツイートの理由を明かしました。

    シールがはがされる瞬間を目撃したことはないものの、3日に1度ほどの頻度ではがされており、店長の指示で廃棄しているそうです。

    「このようなことをする人が、いなくなったらいいなと思います」(ねぎ??さん)

    ヤマザキの対応は…

    「春のパンまつり」は、1981年に始まった人気キャンペーン。点数シールを集めると、必ずお皿をもらえるのが特徴です。

    これまでの交換枚数は累計5億枚を超え、昨年は1500万枚がプレゼントされました。今年は4月末(北海道では5月末)まで実施予定です。

    ヤマザキ側はこうした「シールはがし」の手口について、どのように受け止めているのでしょうか。

    山崎製パンの広報は「販売店さんから『シールがはがれている』と連絡をいただくことがあり、そうした場合には新しいシールをお届けする対応をとっております」と説明します。

    しかし、実際には消費期限や貼り直す手間の問題もあり、ねぎ??さんのお店のように廃棄処分に至るケースが出ている模様です。

    弁護士「犯罪です」

    軽い気持ちでシールをはがしたとしても、罪に問われる可能性があります。

    なぜ、飲食店は一年でつぶれるのか?』(旭屋出版)などの著書がある、石崎冬貴弁護士は「お皿と交換できるシールには価値があり、窃盗罪が成立します。シールをはがす目的で店に入った場合には、建造物侵入に問われる可能性もあります」と指摘します。

    窃盗罪の法定刑は「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」。建造物侵入には「3年以下の懲役または10万円以下の罰金」が科されます。

    石崎弁護士は「犯罪なので、絶対にやらないでください」と警告しています。