国分太一はたった一度だけ「山口くん」と言った 「ビビット」での発言全文

    「本当に情けないです! 申し訳ない。本当に申し訳ない」

    「TOKIO」メンバーの山口達也さんが、女子高生に自宅マンションで無理やりキスをするなどの行為をしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検されたと報じられた。

    出演番組が中止になるなど大きな波紋が広がるなか、報道から一夜明けた4月26日朝、TBSの番組「ビビット」で、メンバーで番組MCの国分太一さんが涙ながらに思いの丈を語った。

    絶対に許されない

    国分さんは番組の冒頭で計4回深々と頭を下げ、被害女性やファン、スタッフらに対して謝罪した。

    放送中、終始「山口達也」「山口」「彼」と呼んでいた国分さんだったが、たった一度だけ「山口くん」と話す場面もあった。

    主な発言は次の通り。

    同じメンバーでもあります山口達也が、強制わいせつ容疑で大変ご迷惑をお掛けしました。深くお詫び申し上げます。

    そして何より、被害に遭われた女性に、メンバーとして謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした。

    正直、自分の頭のなかも整理がつかない状況ではありますが、山口が起こしてしまったことは、絶対に許される行為ではありません。

    20年以上一緒にいるメンバーが、こんなことを起こしてしまった。驚くし、悲しみ、悔しい思い…。いろんな感情が湧き出てきます。

    何よりも山口を信じ、ずっと追い続けてくれましたファンのみなさん。本当に申し訳ありませんでした。

    そして、山口を信じ、ずっと一緒に仕事をしてくれたみなさん。悲しい思い、落胆する思い…。たくさんの感情をつくってしまい、本当に申し訳ございませんでした。

    メンバー全員、頭が真っ白

    ――今回の件はいつ知ったのか。

    僕が今回の件を知ったのは、実は昨日、TOKIO5人でフジテレビの番組の収録がありまして。収録が終わったのが大体18時半だったんですけど、それまでは恥ずかしながらまったく知りませんでした。

    楽屋に帰ってから、ちょっとマネージャーさんたちの動きがおかしいなと思い…。山口以外のメンバーが同じ場所で衣装から私服に着替えるという時に、「わいせつ行為があったという風に報道されています」と近くにいたマネージャーから聞きました。

    その時、メンバー全員もう頭が真っ白で、何の話をしているかもまったくわからなくて。

    収録中はいつもの山口達也

    ――事件が2月にあって、数ヶ月が経った。この間の彼の行動は。

    TOKIO5人での収録は、ここ最近は1ヶ月に1回ぐらいだったんですけど、この1ヶ月の間では、申し訳ないですけど自分はいつもの山口達也にしか見えなかったので。

    まさかこういう風になっているということは、ウチのメンバー全員、気づいていないような気がします。

    ――昨日も変化はなかった?

    そうですね。もしかしたら収録ということで、スイッチを入れて収録に挑んでいたのかもしれないですけれども。収録中はいつもの山口達也にしか見えなかったです。

    何があっても連帯責任

    ――山口さんと話したか。

    収録が終わった後、ほかのメンバー4人でメールのやり取りだったりとか。「どんなことがあっても連帯責任だ。どんな処罰でも自分たちは受けなきゃいけない」という話はメンバーとはしたんですけど。

    本人である山口達也からはまだ話も、メールで連絡を取るということもないので。今回あったことは、本当にあってはならないことですから、山口達也がどうしてこういうことをしたのか。

    まずは本人の口から聞かないと、メンバーだけじゃなく、周りにいるスタッフ、そしてファンのみなさま、いろんな方が納得できないと思うので。

    やはり僕も同じ思いで、彼が話さないといけないんだなと。

    30年近くともに過ごして

    ――ほかのメンバー4人では話し合ったのか。

    自分たちも収録が終わって、何があったのかわからない状況。事務所としても、関係各所いろいろなところに迷惑をかけているということで、動いていたと思います。

    正直、自分たちにいろいろなことがわかってきたのが夜中の12時近かった。でもメンバー同士では、家に帰った後にもメールをして。

    デビューして23年ですけど、ジュニア時代を入れると30年近くいるメンバーなので。「彼がやったことの責任ということを、まず自分たちも自覚しながら、できることを、対応をしっかりとしていかなきゃいけないね」という話をメンバー同士ではしました。

    酒の問題は「関係ない」

    ――山口さんが体にお酒の問題を抱えていて、通院していたという一部報道があった。

    そこまで詳しいことは正直聞かされてなかったんですけど、実際に病院に行って、お酒と向き合っているという話は聞いたことがあります。

    ただ今回あったことに関しては、それとはちょっと関係ないことだと思いますし、実際に起こしてしまったことに関しては、彼がやってはいけないことをやってしまったので。

    「R」ではお兄ちゃん的存在

    ――山口さんが出演していたNHKの「Rの法則」について。

    彼がやっていた番組に関しましては、男の子も女の子も山口くんのことを本当に慕っている、という話は噂では聞いていたりして。年齢的なこともありますけど、みんなのお兄ちゃん的存在だったりとか。

    紅白歌合戦で楽屋にあいさつに来る後輩の子とかもいたりして。ああ、いい関係なんだな、と思ってたんですけど。まさかこういうようなことになってる、というのは正直わかってなかったので。

    本当に情けない

    ――山口さんの過去のVTRを受けて。

    福島の知事がコメントを出してくれましたけれども。自分たちは「鉄腕!DASH!!」という場所で、福島に本当にお世話になって。いろんなことを教えてもらったりして。

    震災があった後、その思いもあり、福島の風評被害をなくすために「みんなで野菜を食べよう」ということをアピールしてきました。そういう部分で言いますと、本当に福島のみなさんにもご迷惑をお掛けしたなと。

    (涙で嗚咽しながら)でも、福島の野菜は、味は変わらないので…これからも引き続き…福島の野菜をみなさんに食べてもらいたいです。

    本当に情けないです! 申し訳ない。本当に申し訳ない。

    被害者の女性、本当に怖い思い

    ――家族以上にずっと長く一緒にいて、心が痛いと思う。

    いや、でも自分たちも反省しなきゃいけないことですし、何よりも被害者がいて、その女性の方が本当に怖い思いをしてると思います。

    やっぱりグループって連帯責任なので、そこは本当に自分たちも反省しなきゃいけないなと。

    酒と断絶したかったと思うが…

    ――普段から酒を相当よく飲む、飲むと自分がわからなくなってしまう人なのか。

    ここ最近は一緒にお酒を飲むことっていうのはなくなってしまいましたけれども、お酒が好きだっていうことは間違いないですし。

    自分のなかでやっぱりどこかお酒につられてしまう部分があるからこそ、病院に通っていたということもあると思うんです。そこで(酒と)断絶をしたいという気持ちもあったと思うんですけど、なかなかできなかった。

    だからと言って、こういうことを起こしてしまうのはもう…。

    真矢ミキ「重さ受け止めて」

    (ここで、ともにMCを務める真矢ミキさんが発言)

    「太一さん、こんなこと言ってほしくないと思うけど、朝入ってきてからずっと泣いてみなさんに謝って歩いていて。メンバーってそういうものなんでしょうけど、体の一部で、人の人生が自分の人生でもあると思うんです」

    「TOKIOのお一人お一人も、きょうからお仕事でいろんなところで謝られるんでしょう。ファンの方も非常にショックで、どうついていっていいかわからないでしょう」

    「そして何よりも被害者の方。信頼して、憧れてついていったのかもしれない。もう本当に、この重さを山口さんにしっかり受け止めてほしいですね」

    本人の口から聞きたい

    ――改めて山口さんに言いたいことは。

    いや、もう…悔しいです。ああやって昔の映像を見ると、みんなTOKIO5人、同じような目標を持って一緒に走り出していて。

    ここまで、こういう行動をとってしまった山口達也に気づけなかった、ほかのメンバー4人にも反省しなきゃいけないところではあると思います。

    何よりも被害者の女性に対して謝罪し、そしていま山口達也が思っていること、それをメンバーもみんな、本人の口から聞きたいと思っているので、どこでもいいので、彼が自分の口でしゃべってもらいたいと思います。

    BuzzFeed JapanNews