三浦翔平が宣伝するHERO'Sが謝罪 ティラミスヒーロー側は困惑

    酷似騒動「皆さまにお騒がせ致しまして誠に申し訳ありませんでした」

    俳優の三浦翔平がイメージキャラクターを務めるティラミス専門店「HERO'S」のコンセプトが、シンガポールのカフェ「ティラミスヒーロー」に酷似していると指摘されている。

    「HERO'S」は1月20日、東京・表参道に1号店をオープン。「完全にパクリ」「やり方が汚い」などネット上での批判を受け、22日付で公式サイトに謝罪文をアップし、ティラミスヒーロー側に「ロゴの使用権をお渡しする」と表明した。

    酷似騒動で批判殺到

    ティラミスヒーローは2012年、シンガポールで創業。2013年7月、瓶詰めのティラミスを売る「The Tiramisu Hero CAFE」を同国にオープンした。

    翌月には日本でもティラミスの販売を開始。同社の瓶詰めティラミスは国内の百貨店やJR駅構内で購入できるが、路面店はない。

    そんななか、本家に先んじる形でHERO'S側が表参道店をオープン。名称がよく似ているうえ、扱う商品も同じ瓶詰めティラミスということもあり、批判が殺到した。

    猫のアントニオが世界一のティラミスを完成させ、ヒーローの称号を得るーーというのがティラミスヒーローのコンセプト。

    一方のHERO'Sは「誰でもいつでもそばに“HERO”がいる。ティラミスを通して、世界をちょっとだけ、幸せにする」と掲げ、公式サイトに8匹の猫のキャラクターをあしらっている。世界観まで丸かぶりだ。

    商標押さえたHERO'S

    今回の「酷似」騒動は、ティラミスヒーローが昨年末に以下のような声明を発表したことで始まった。

    《私達のオリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました。私達が大好きな日本でこのような事が起きた事を大変残念に思っています》

    特許情報プラットフォームによると、「ティラミスヒーロー」という名称(登録6031954)と猫のロゴ(登録6073226)は、HERO'Sの関連企業とみられる株式会社gramが商標出願し、それぞれ昨年3月20日と8月17日に登録されている。

    権利を押さえられ、ティラミスヒーロー側の日本での活動は大きく制限されることになった。今後、国内では「ティラミスヒーロー」ではなく、「アントニオヒーロー」「ティラミススター」という商品名を使っていくという。

    ロゴの使用権「お渡しする」

    HERO'Sは22日の謝罪文で、登録済みの商標のうち猫のロゴの方について、使用権をティラミスヒーロー側に「渡す」意向を明らかにした。

    《「THE TIRAMISU HERO」 のロゴ(登録番号第6073226号)に関しましては、シンガポールの日本側運営会社に対し、その使用権をお渡しする所存でございます。

    皆さまにお騒がせ致しまして誠に申し訳ありませんでした》

    「元々ウチのデザインなのに…」

    ティラミスヒーロー側にとっては、HERO'Sによる商標登録の話自体がまったくの寝耳に水だったようだ。

    刻々と動く事態を受け、日本支店とシンガポールの本店の間で対応を協議しているという。

    関係者の一人は「ロゴが返ってくるといっても、これは元々ウチがシンガポールでデザインしたもの。すべて譲渡するというならともかく、ロゴだけという話ですから…」と困惑した様子だった。

    BuzzFeedはHERO'Sに対しても取材を要請。メールでの質問から約15時間を経た1月23日未明、次のような返信があった。

    「現在、弊社としては個別の質問にはお答えしておりません。HPあるいはメディアを通じての回答を把握いただければと存じます」

    UPDATE

    HERO'Sの回答を追記しました。