息子の独り立ちを見守った母親のマンガが、Twitter話題を呼んでいます。
4月7日に投稿された「君の春」は、36万以上リツイートされるなど、子を持つ親たちを中心に多くの共感を得ています。
物語は、春。息子の一人暮らしが決まったところから始まりますーー。
同じ家に住んでいることが「あたりまえ」だった。
若いときは子どもなんて……と思っていたけど……
どんなに大変でも、やっぱり君が大好きだった。
離れてしまうのは、寂しい。
「春はもう 君のものです」
作者のにしむらアオさんはBuzzFeed Newsの取材にこう答えます。
ーー今回の漫画は、ご自身の経験に基づいて描かれたものなのでしょうか?
「自分の経験したことに基づいています。写真を撮ることができなくても残しておきたいシーンが子育ての最中には色々あって、目に焼き付けておいたそれらのものを形にしたくて描きました」
ーー今回の漫画投稿をしてからネットでの反響に対して何か思うことはありますか?
「自分用の覚書のような、ちょっと変わった形のアルバムのような感じにしておくために描きました。ほんの少しでも共感してくれる人がいたら嬉しいな、と思っていたので、大反響にビックリしています」
ーーこの漫画を通して伝えたいことがありましたらぜひお教えください。
「特に何も伝えたいことはない、自分だけのための漫画だったのですが、いただいた返信を見ていると読んでくださった方がそれぞれ前向きで、ご家族への気持ちを新たにされているのを感じ、私の方が皆さんから色々な気持ちを伝えてもらってジーンとしたりしています」
ーー主人公のように「失敗だらけ」と自信をなくしながら、お子さんと向き合っている方もいらっしゃいます。
「子どもに対する失敗は、いつまでも心に残っていつまでも残りがちです。小さくても怪我でもさせようものならものすごく落ち込むし、多分一生忘れられないと思います。でもたぶん皆そうなんじゃないかな?と思っています」
リプ欄には「息子の姿を思い出して、涙腺崩壊」「懐かしかったです」などという、親たちの声が。
作品を読んだあとに見てみると、自然と涙があふれてしまいます。親からの連絡は忘れずに返そうーー。そんな風に考えさせられますね。