痴漢はファンタジーでもレアケースでもなく、ごく身近にあるーー。
そうBuzzFeedの取材に語るのは、未成年の頃から今まで日常的に痴漢に遭ってきたという藤宮さん。今回、痴漢と冤罪の議論に違和感を持ったことからイラストを描いたそうです。
このイラストは2万5千以上のいいねを集め、これまで痴漢に遭っていても声をあげにくかった方々から男女問わず称賛されています。
はじめて痴漢に遭ったのは小学4年生の時。
「どこか行こう」と絡まれたのは小学6年の時。
近所の小学生に声をかけるおじさん、有名でした。
これ、ありますよね……。特に人が多い主要駅の夕方は注意が必要です。
後に「本屋に行く女子=大人しくて抵抗しないと思われているのかもしれない」と藤宮さんはツイートしています。
際どい服装をしていなくても盗撮は盗撮です。
誰かが困っていても周囲が助けない国「日本」と言われているだけあります。悲しい。
寝ているからって触っていいというわけではないです。私の身体は私のものです。
どんなに怖かったことか。痴漢に遭って声をあげられずにトラウマになると、もう二度と誰も助けてくれないのではないかと思うわけです。想像できますか。
電車内での被害はすべて東京都内で中央線での出来事だそう。服装も露出度は高くなかったとのこと。
見えている世界も違うのかも。
藤宮さんはBuzzFeedの取材にこう答えます。
ーーこのイラストを描かれた一連の経緯を教えてくだい。
連日の痴漢被害についてのツイートには冤罪についてのリプライもついています。
この意識の差はどこから来るのだろうと考えたとき、実際の痴漢がどういったものなのかあまりに知られていないのではないかということに思い至りました。
そして自分が痴漢に対して抵抗できなかった未成年のころに遭った痴漢・性犯罪をまとめて分かりやすく示すため、今回のイラストを作成しました。
ーーこのイラストを通して世の中に訴えたいことはどんなことでしょうか。
痴漢はレアケースでもファンタジーでもなく、ごく身近にあるということです。
まずは実態を正確に知った上で「どうせ嘘」や「大した事ない」「冤罪の方が辛い」などと言わずに傷ついた被害者に寄り添ってほしいと思います。
ーーリプでは「このイラストを描くことで逆に加害者側にやり口を提示することになるのでは?」といった意見もありますが……
数パーセントの加害者に知られるより、大多数の痴漢に対抗する方にやり口を知らせ、対策を立ててもらうことのほうが重要だと考えています。
なので後悔はありません。
痴漢被害を少しでも減らすためにこのようなバッジも生まれています。
(1)ホームでバッジ装着
バッジは後ろの人に見えるようにつけよう!
(2)乗車前に周辺チェック
不審な人が近くにいたら乗降口を変えよう
(3)電車内での立ち位置
ドア付近、車両の連結部分は痴漢に狙われやすいポイント!
車両の奥へ進もう
(4)立ち姿勢
自信を持って背筋を伸ばそう
(5)何かあったら
・肘で払う
・にらみつける
・身体の向きを変える
・その人から離れる
バッジはこちらから購入することができます。