少なくとも一人が当選確実と報じられたれいわ新選組。
難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)の候補者、舩後靖彦さんが人工呼吸器をつけた難病患者として初めて、国会議員となることが決まった。
同党代表の山本太郎氏は、東京都千代田区平河町に設けられた開票センターに午後8時過ぎに姿を現し、集まった支援者らに「生産性で人間をはからせない世の中。その一歩を皆さんが作ったんですよ!」と喜びを爆発させた。
「みんなの力ですからね」 支援者を労う
山本氏は、グレーのスーツ姿で待ち構えていた支援者らの前に姿を現すとマイクを握り、大きく左右に動きながら興奮気味に支援者に語りかけた。
「舩後さん当確ですって! みんなの力ですよ。(人工呼吸器をつけたALS患者が国会議員になるのは)世界で初めてじゃないですか? すごいことになりましたね」
その上で、「これ、みんなの力ですからね。みんなの力ですからね」と支援者を力強く労い、「生産性で人間をはからせない世の中。その一歩をみなさんが作ったんですよ。皆さんが。ありがとうございます」と感謝の念を伝えた。
その後、山本氏に舩後さんを紹介した、ALSの人の生活支援を続けているNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会副理事長の川口有美子さんを「ALS患者のご家族だったんです。ALS患者が社会で生きていくための道筋を作られた方なんです」と紹介して、登壇させた。
川口さんは「皆さんありがとうございました。夢みたいです。ギネスに申請したら通ると思います」と共に応援してきた仲間と喜びを分かち合った。
朝日新聞などによれば、れいわ新選組は少なくとも二人が当選確実との予想もある。比例代表特定枠2位の重度障害者、木村英子さんも国会に進出する可能性がある。