水族館からサメをベビーカーに乗せて盗んだ3人組。動機は不明

サンアントニオ水族館から、サメが盗まれたのは7月28日。混み合う館内にもかかわらず、犯行の手口は、ふれあい水槽で泳いでいたサメを素手で抱きかかえるという大胆なもの。

抱きかかえたサメをベビーカーに入れ水族館を脱出し、トラックで走り去りました。

画像は例です。実際に盗まれたネコザメは体長40センチほど。人に害はなく飼育もしやすいとは言われていますが、水族館オーナーのアモン・コヴィーノさんいわく「攻撃されれば噛むこともある」といいます。

サメを盗んだ3人は、裏にまわり、漂白洗剤がはいっていた水族館のバケツの中にサメをいれてから、ベビーカーに乗せました。

しかし、この時、複数の水槽に水を循環させるためのフィルターシステムのタンク内に漂白洗剤を捨てており、多くの生き物に害を及ぼすあわや大事故に。

不幸中の幸いで、様子がおかしいことに気づいたスタッフが、チオ硫酸ナトリウムを用いて対応したため大事には至りませんでした。ただ、この雑な行動からも、3人には魚に対する知識はないものと思われます。

3人組が水槽から何かを持ち出したのを見たという水族館マネージャーは、トラックにベビーカーを載せる3人を直撃。質問するも、3人はそれを無視して逃走。地元警察に通報したものの、最初はジョークだと思われてしまいました。

それもそのはず、奇しくも犯行のあった7月28日は、アメリカではシャーク・ウィーク（サメのテレビ番組やサメ関連イベント）だったんですね。

水族館に出動した警察もびっくり、まさか本当にサメが盗まれているとは！

犯行に使われたトラックを警察が追跡、サメは無事、生きたまま大きな被害がない状態で保護されました。3人組の1人は、容疑を認めています。