2018年10月31日、インドの独立に大きく貢献した人物、サルダル・パテルの高さ182メートルの像が、彼の出身であるグジャラート州で公開された。
1950年に死去したパテルは、インドの初代副首相を務め、インド建国の父の一人とみなされている。
彼のニックネームは「インドの鉄人」。この「統一の像」は銅で作られており、大きさはなんと自由の女神像の2倍!世界で最も大きい像となっている。
パテルが生まれてから143年後に作られたこの像の建設費は298億ルピー(4億300万ドル)で、グジャラート州バドダラの地元住人からは、反対意見も…
サルダル・パテルはヒンドゥー至上主義に近い立場を取ったことから、政教分離を掲げるネルー氏やその娘のインディラ・ガンディー氏らが政権の座にあった時代は、あまり注目を浴びる存在ではなかった。
だが、2014年の総選挙でヒンドゥー色の強いナレンドラ・モディ氏率いるインド人民党(BJP)が勝利し、モディ政権が発足したことで、再評価されるようになった。
パテル像の建設に、地元住民の抗議活動も起きた。何千人もの警官がバドダラの予定地周辺に配備され、抗議する住民と衝突した。地元住民は、これだけの費用を像にかけるのなら、別のことに使うべきだと感じている。
また地元住人は、像の建設プロジェクトが生活を混乱させていることにも腹を立てている。建設のため、185世帯が他の場所への引っ越しを余儀なくされている。中には補償が行われた世帯もあるが、住人はもっと多くの補償を要求している。
このエリアに暮らす部族の活動家たちは、モディ首相に、像の落成式への出席を控えるよう求める手紙を書いた。しかし水曜日、モディ首相は落成式に出席し、この像を「インドの存在を疑問に抱くすべての人たちに対する答え」だと呼んだ。
インドには、カーストに加えて多くの少数民族や部族が存在し、憲法上、特段の配慮が必要とされている。部族はインドの主流なヒンドゥー文化から距離を置いた生活を続けてきた人々で、BJPなどヒンドゥー色の強い政党とは距離感がある。
何千人もの警官がこのバドダラのエリアに配備され、抗議を行う地元住民と衝突した。地元住民は、これだけの費用を像にかけるのなら、別のことに使うべきだと感じている。
また地元住人は、像の建設プロジェクトが生活を混乱させていることにも腹を立てている。建設のため、185世帯が他の場所への引っ越しを余儀なくされている。中には補償が行われた世帯もあるが、住人はもっと多くの補償を要求している。
このエリアに住んでいる部族の活動家たちは、インドのナレンドラ・モディ首相に、像の落成式への出席を控えるよう求める手紙を書いた。しかし水曜日、モディ首相は落成式に出席し、この像を「インドの存在を疑問に抱くすべての人たちに対する答え」だと呼んだ。
しかし、インド国内では189メートルを超えるシヴァージー王の記念碑の建設プロジェクトが進行中。「インドの鉄人」が世界一高い像でなくなる日は残念ながら近いらしい。
この記事は英語から翻訳・編集しました。