山本太郎氏が旗揚げした新党「れいわ新選組」が議席を獲得することが確定したと、NHKや朝日新聞が報じている。朝日新聞によると、比例区で2議席を獲得する勢い。3議席目の確保が焦点となっている。
山本太郎代表がテレビ東京の開票特番「池上彰の参院選ライブ」で池上彰氏からの質問に応じ、「政権を狙いに行ってます」と宣言した。
寄付金は4億円にのぼったといい、「(いまの政治に)喘いでいる人々の声が集結したのではないかと思っています」とも語った。
「特定枠」には難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦さん(61)と、幼い頃の事故で重度障害者となった木村英子さん(54)が立候補しており、2議席獲得となると史上初めてALS患者と重度障害者が国会議員となることになる。
山本代表はさらに3議席目の獲得ができた場合、当選する可能性が高い。
やりとり全文は以下の通り。
ーー寄付金が3億円を越えたということで、大勢からの寄付金。どんな思いでみなさん寄付されたのでしょうか。
一週間のおかずを一品減らしながら、本当は外食しようと思ったけどそれをやめたりとか、靴を買うのを諦めたとか。
一人ひとりが無理をして積み上がっていった。今日で4億円になってます。
ーーどうして支持者の人がそんな思いを寄せているんでしょうか。
今は企業側のための政治しか行われてないと思います。それは消費税一つ取ってもわかることです。
消費税の使いみちは一部の社会保障には使われていますけれども、それ以外は法人税を下げた分、所得税の下げた分の穴埋めでしか使われてないってことですね。
そこの一点見てみても企業側の利益につながるようなことしかやられてない。やっぱり、それによって踏みつけられた人々の生活、そこで喘いでいる人々の声が集結したのではないかと思っています。
ーー東京選挙区ででればおそらく当選確実だろうという予想もありました。なぜあえて事実上比例3位という判断を。
私の1議席をまもるための選挙はするつもり無かった。
というのも、いま世の中が政治によって壊されていくスピードが加速しているなかに国会の中に徹底的に抗うという気持ちがありました。
私の1議席ではなくて市民のみなさんとつくっていく、はじめての国政政党を完成させよう、つくっていこうという思いからです。
ーー山本さんがひょっとすると(議席が)入らないかもしれない。党の代表が国会に乗り込まなくて、これからどうしていくのでしょうか。
国会議員でなくても代表やってる方もしますから、そんな大きな話でない。
もちろん私の1議席を獲得したい気持ちありますが、それは結果を受け入れてる以外ないので。とにかく、代表として議員じゃなくてもやれることはベストを尽くしていくと思います。
このあとには衆議院選挙、3年後には参議院選挙ありますから。トライする部分は、その場面は巡って来ると思います。
ーー当然、衆議院選挙を視野入れてるってことですね?
すべての選挙は視野に入っています。政権を狙いに行ってますから。
ーーあっ、政権を取る?!今非常に小さい勢力ですけど政権を取るという意欲があるんですね。
政権を取る意欲ないのに政治家になった人いるんですかねって話なんですよ。自分たちがやりたい政策があるんだったら政権を狙いに行くと思います。
ーー素朴な疑問ですが、なんで新選組なんでしょうか?旧体制を守るための組織でししたよね。体制をこれから変えていくのに、なんでこの名前に?
おっしゃる通りです。維新を名乗りながら政府にべったりの人たちもいるから、そこらへんは気にしないでいただきたい。