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避難をするとき、ペットはどうしたらいいの?【新潟で震度6強】

新潟県村上市で震度6強を、山形県鶴岡市で震度6弱を観測した地震。こうした地震の混乱のさなか、飼い主とはぐれたり、パニックになって逃げ出してしまったりするペットは少なくない。過去の震災では、そのまま、飼い主のもとに戻れなくなってしまった「被災ペット」もいた。災害後、飼い主にはいったい何ができるのか。

6月18日午後10時22分ごろ、山形県沖を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生した。

この地震で、新潟県村上市で震度6強を、山形県鶴岡市で震度6弱を観測している。

こうした地震の混乱のさなか、飼い主とはぐれたり、パニックになって逃げ出してしまったりするペットは少なくない。

過去の震災では、そのまま、飼い主のもとに戻れなくなってしまった「被災ペット」もいた。災害後、飼い主にはいったい何ができるのか。

また、東日本大震災の被災地でも同様に、飼い主とペットがはぐれてしまったケースが相次いだ。

これを受け、環境省は2013年、震災時にペットともに避難する「同行避難」を推進する「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定した。

災害が起きた時、ペットもともに避難先に連れていくことを原則とする呼びかけだ。

3年前の熊本地震ではこうした「同行避難」の認知はある程度されていたものの、避難所で飼い主とペットが同じスペースにいられる「同伴避難」ができず、壊れた家に戻らざるを得なかったり、車中泊を選んだりする人が多かった。

さらにこの情報がSNSで拡散し、そもそも「同行避難」すらできないという誤解が広がってしまったという。

約2500頭が「被災ペット」に。混乱のさなかにパニックになって逃げ出してしまったり、飼い主が避難をする際に放してしまったりしたケースが考えられるが、それだけではない。

長引く避難生活や仮設住宅への入居などを理由に、捨てられてしまったペットも少なくないとみられている。

飼い主にできること

そもそも、災害時のペットの避難は「自助」が基本だ。飼い主には普段から、イラストに描かれているような災害時の備えが求められる。

まず、1週間程度の食糧や水、医療品などの物資を揃えておくこと。また、避難先で落ち着いて行動できるよう、普段から吠えなかったり、ケージにきちんと入ったりさせるよう、しつけることが大切だ。

動物の種類に応じて、飼い主がわかる迷子札や鑑札、マイクロチップなどを普段からつけておくことも重要だ。はぐれてしまっても、再び戻れる確率が高くなる。

また、猫の場合は、災害後に放浪し、一気に繁殖するケースもみられる。「家猫だから」と安心せず、避妊や去勢をしっかりとすることも必要という。

環境省動物愛護管理室の担当者はBuzzFeed Newsの過去の取材に「災害が起こった際は必ず連れて逃げてください。そのとき、どう避難したらよいのかなど、もしものことを普段から考えておく必要がある」と話している。