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「韓国人や在日の方々はNHK受信料を全員免除」デマが再拡散 「元職員」名乗る2年前のツイートが広がる

「これマジだったら許せない!」「これは、日本人全員が知らないと」などのリプライが寄せられているが、これは「在日特権」などと言われてきた古典的なデマだ。

「韓国偉人在日の方々は受信料全員免除→不公平」というデマがTwitterで拡散している。

前提として、ここで引用されている画像は、2年前に拡散していたツイートだ。

2017年7月、「NHK子会社」の元職員を名乗る人物が、「韓国人や在日の方々は受信料を全員免除」とツイート。当時、大きく拡散された。

「在日特権です」「これは明らかに日本人に対する差別」などのリプライの一方、「本当なのか」という疑問も寄せられ、この人物はこう返信していた。

「予想以上の反響に大変驚いているのですが、本当です。ただこの話をすると各所から叩かれる可能性があったので、いつか話したいと思いながらも言い出せずにいました。全員ではないかもですが、同僚に聞けば分かる人もいます」

一方、NHK広報局は当時、「そうした事実はありません」とBuzzFeed Newsの取材に回答している。そもそも、契約者の国籍を確認することもしていないという。

「外国籍の方であっても、NHKの放送を受信できるテレビをお備えであれば受信契約は必要です」

「NHKでは、受信契約の手続きの際に国籍の問い合わせはしておらず、受信者の国籍は分かりません」

受信者の国籍がわからない以上、「免除」することもできないのは明らかだ。NHKサイトの「よくある質問集」にも同様の回答が掲載されている。

こうしたことから「デマ」という指摘が相次いだが、ツイートは複数のまとめサイトやブログなどに引用された。いまだに残っているサイトもある。