京都アニメーション火災、死者33人 戦後最悪レベルの放火事件に

    京都市消防局の発表によると、死者は33人。うち男性が12人、女性が20人、不明が1人。多くは3階から屋上につながる階段に、折り重なるように倒れていたという。

    「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズや「けいおん!」「聲の形」などで知られる京都アニメーションで7月18日午前10時半に起きた爆発的な火災は死者が33人となり、戦後最悪レベルの放火事件となった。

    京都市消防局の発表によると、死者は33人。うち男性が12人、女性が20人、不明が1人。

    多くは3階から屋上につながる階段に、折り重なるように倒れていたという。

    また、重症10人を含む36人が搬送されている。共同通信によると、うち性別は男性が19人、女性が14人、性別不明が3人という。

    NHKによると、火をつけた男の身柄は警察が確保している。持っていた免許証によると41歳。けがをしており、病院で手当てを受けている状況という。現場には複数、刃物のようなものが落ちていたという。

    過去の放火事件は

    起訴された事件として戦後最悪だった放火事件は、大阪・難波の個室ビデオ店放火事件。2008年に発生した。

    16人が死亡、4人がけがをし、死刑囚の男は現住建造物等放火と殺人などの罪に問われ、死刑判決が確定した。

    また、44人の死者を出した2001年の東京・歌舞伎町の雑居ビル火災も放火の疑いが強いとされている。

    放火以外の殺人事件では、2016年に発生した相模原障害者施設殺傷事件が死者19人を出しており、戦後最悪となっている。

    近年のおもな放火事件(疑いが強いものも含む)は、以下の通り。


    • 2001年:東京・歌舞伎町の雑居ビル火災(死者44人、放火の疑いが強いとされている)
    • 2008年:大阪・難波の個室ビデオ店放火事件(死者16人、男が死刑判決に)
    • 1990年:長崎屋尼崎店放火事件(死者15人、容疑者不明)
    • 2015年:川崎市簡易宿泊所火災(死者11人、放火と失火の両面から捜査)
    • 1957年:東京昭島・昭和郷アパート放火事件(死者8人、男が死刑に)
    • 1999年:横浜・麻雀店放火殺人事件(容疑者の店長を含む7人が死亡)
    • 2000年:宇都宮宝石店放火殺人事件(死者6人、男が死刑に)
    • 1980年:新宿西口バス放火事件(死者6人、受刑者の男は服役中に自殺)
    • 2001年:武富士弘前支店強盗殺人・放火事件(死者5人、男が死刑に)

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