盲目の男性が困っていたから、彼女は行動した。すると、ネットで大反響となった。

    「困ってる人が居ても声をかけるって簡単なようで難しいです。感動しました」

    ある女性が、周囲に助けを求めていた視覚障害のある男性との出会いをTwitterで報告したところ、大きな反響を呼びました。

    どう出会い、どんなやりとりをしたのか。彼女は、こう一連の投稿をしました。

    さっき盲目の方が、大きい声で 「すいません!どなたかいらっしゃいませんか?助けて下さい」 と困ってたので、 『どーしました?どこ行きます?』 と声をかけました。 「私は今どこにいますか?」 『今ね、パルコの前ですよ!』 「電車に乗りたいんですがどーいけばいいですか?」

    言葉で説明するのめっちゃむずい!! 『じゃあ電停まで一緒に行きましょう!』 「いいんですか?仕事中とかじゃないですか?」 『全然!私の腕掴んで下さい。向かいまーす!』 肩に手を乗せて一緒に歩きながら 「僕はどこまで迷い込んだんだろうw 」

    『じゃあ左に曲がりまーす♪』 「おっ!左に曲がると言うことは、中央通りに出るかな?」 『ブッブー!ざんねん!!次右に曲がりますよー!』 と楽しくブラックジョークかましながら歩きました。 中央通り出た時にやっと点字ブロックあって

    『ここまででんと点字ブロックなかったね!そりゃ迷いますわ!』 「おっ!これ真っ直ぐ行ってみぎに行くと電停ですな!」 『正解!凄い!!』 「あとはわかるから大丈夫ですよ!本当にありがとう」 と助けてくれた人に渡してるとカードをもらいました。 点字ブロックがいかに大事だと再度認識した。

    投稿したのは、広島県在住のプロレスファン、めっっさん(@chanmegu617)。

    最初のツイートは8月3日午前10時半現在、4万7000件以上リツイートされ、めっっさんの対応に絶賛の声が。

    投稿には「困ってる人が居ても声をかけるって簡単なようで難しいです。感動しました」などのコメントが寄せられました。

    また、視覚障害者のガイドヘルパーの資格を持つとする人からも「完璧な誘導とパニックにさせない素晴らしいコミュニケーション力に思わず感心してしまいました!!素晴らしい!!!」と評価する声があがりました。

    めっっさんは、行動しようと思った理由を「目の前に困ってる人がいたから」とBuzzFeed Newsに話します。

    投稿を通して、いかに点字ブロックが盲目の人にとって必要かを知ってほしいと思ったそうです。

    ですが、これほどまで大きな反響があるとは想像しておらず「本当にビックリしています!その分、みなさんも関心があることなんだな、と思いました」と喜びます。

    カードに載った電話番号に電話をすると

    「今回たまたま私がそこに居合わせただけ」。そうTwitterで振り返っためっっさん。

    多くの温かいコメントに「泣いたのは私の方」だと明かし、こう呼びかけました。

    これほどの方がいいねをしてくれた。泣きますよ!私が凄いんじゃない。たまたま目の前で助けて下さい言われたら誰だってどーしたの?って駆け寄ると思うんです。実際子連れの方も来ようとしてました。

    男性から受け取ったカードは「白い杖SOSシグナルをひろめる会広島」が作ったもの。

    当事者らが入るこの団体は、視覚障害者の実情を理解してもらおうと啓発活動などに取り組んでいます。

    めっっさんは、カードに記載される代表の電話番号に電話をかけ、Twitterでの反響などを報告。すると、感謝の言葉とともに、こう返ってきたといいます。

    「ぜひ、もっとこのカードの意味を広めてほしい」